9月18日

川口市立中央ふれあい館

上原道康 会員

➀「腹八分が良い」と貝原益軒の著書、養生訓に書いてあると言う講師がいますが、その講師は養生訓を読んでいないと思ってください。養生訓には「腹は七分八分が良い」という趣旨の文言のほか、好きな物は腹八分、九分にしなさい、とも書いてあります。

腹七分が無視され八分のみが強調されたのかについても軽く触れました。また貝原益軒は大和本草という書籍に、「納豆のように腐ったものを食べると内臓が腐ってしまう」と書いています。発酵と腐敗の違いが判らなかった時代ですから止むを得ないと思いますが、江戸時代の健康説を令和の時代に疑いもなく信じて良いのでしょうか?と問題提起をしました。

「腹八分に病無し」または「腹八分に医者知らず」は「腹十二分に医者足らず」というフレーズに続くことを説明。腹十分(満腹)の説明後、「腹十二分」について話し、腹十二分対しての腹八分と考え

食べ物

た方が良いのではと問題提起。腹十二分に対しての腹八分だとほぼ満腹状態になり、低栄養問題も解消できるのではと話しました。

腹八分健康説はあくまでも現役時代のメタボ対策として広まったもので、引退した高齢者が実践した場合。低栄養やフレイルという健康問題が生じる恐れがあることを理解してもらうように時間をかけて説明しました。

②コンビニ弁当の上手い使い方として、弁当の黄金比を説明。ただ花粉症などアレルギーのある方は、表示をよく見てください、と注意を呼びかけ、コンビニで購入したおにぎりで実験して見せました。

③高齢者のBⅯⅠについても説明。なぜ高齢者の適正BⅯIが21.5~24.9と高めになっているのかについて解説。低体重のリスクが、低栄養問題やフレイル直結することを、具体例をもって話しました。