9月18日

川口市立中央ふれあい館

塚田信敏 会員

まず、血糖値とは、というところからお話させて頂き、高血糖が続く事による弊害などをお話させて頂きました。

次にその血糖値をコントロールしている3つのホルモン、インスリン、グルカゴン、GLP-1について説明。まずインスリンとグルカゴンは正反対の働きをしており、インスリンが分泌されている時はグルカゴンは待機していて、インスリンの分泌がおさまってくると血糖値が下がり過ぎないようにグルカゴンが分泌され、ブドウ糖を血中に放出して血糖値を正常に保つ。

また糖尿病の場合、食後の血糖値が上がってもインスリンが分泌されず、血糖値が下がらないのにも関わらず、先程お話したとおりインスリンが分泌されていないときはグルカゴンが分泌され血中にブドウ糖を放出してしまうので、余計に血糖値が上昇してしまう事を説明させて頂きました。

そこで、今回のメインテーマである、このインスリンとグルカゴンをコントロールしている親玉的存在のGLP1についてお話ししました。

まずGLP1の分泌を刺激しているのが短鎖脂肪酸という物質である事。そしてそれをつくるのには水溶性食物繊維を多く含む食材、大麦、昆布、ワカメなどの海藻類、こんにゃく、玉ねぎ、ゴボウ、にんにく、キノコ類を摂ること。

また、ほとんどが不溶性食物繊維ですが煮込むことによってレジスタントスターチといって水溶性食物繊維と同じような働きをする豆類など摂ることによって、それを食べた腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出し、それが小腸や大腸などへ運ばれてそこでGLP1が作られます。そして全身の臓器へ送られ色々と体に有益な働きをします。

膵臓ではインスリンを分泌するβ細胞の増殖を促進し、脳では食欲を抑え、腸ではブドウ糖の吸収を穏やかにし血糖値の上昇を抑えることなどをお話させて頂きました。

最後に、筋肉を付けることも血糖値に影響を与えるという事で、誰でも出来る簡単な筋トレを皆さんと一緒にさせて頂きました。