10月2日
川口市立芝西公民館
髙木 薫 会員
“若々しい“人の所作について皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?声に張りがあって話し方がしっかりとしていたり、姿勢が良く早足で歩ける、など色々だと思います。
そういった行動は健康だからこそ出来るので、肉体的、心理的な健康状態を維持するにはバランスの良い食生活、適度な運動、適切な睡眠といった生活習慣はとても大切です。今回は“バランスの良い食生活”に的を絞ってお話ししました。
“私達の身体は食べた物からできている”という事をよく聞かれると思います。人間の身体はどの部分をとっても大切な機能を担っていますが、その身体を構成する細胞を作っているのは食べた物からの栄養素です。
そして腸はその要と言って良いでしょう。
腸の役割は食べた物の消化と栄養素の吸収、そして腸壁には免疫細胞が多くウイルスや病原菌などから身体を守っています。また数十兆から百兆個ともいわれる数の腸内細菌と共生し、大腸では小腸より送られてきたものから水分や腸内細菌の産生物等を吸収しながら便を作っています。
腸内細菌のうち有用菌(善玉菌)は水溶性食物繊維やオリゴ糖を餌にビタミンや酢酸なども産生してくれます。その産生物は体に良くない影響を与える腸内細菌を増やさず、腸の蠕動運動などのエネルギーにもなっています。
疲労回復、快眠、快便や美肌が期待でき、自律神経を安定させ、気持ちも前向きになるといわれています。
日々の食事で是非摂っていただきたい食材を「ま・ご・た・ち・わ・や・さ・し・い」で紹介し、ブリストルスケールを用いて腸内細菌のバランスが良い時の便の状態について確認しました。
歳を重ねても若々しくいられる為にタンパク質を肉や魚、大豆製品等でしっかり摂取する事と、その他野菜など食べる量の目安をお伝えし、講演を締めました。