10月2日
川口市立芝西公民館
山下 義尚 会員
シナプソロジーという言葉を聞いたことがありますか。脳細胞から伸びているイソギンチャクの触手のようなものを樹状突起と呼び、隣の細胞と情報交換をしています。その先端部分をシナプスと呼びます。そのシナプスに学問を意味するロジーを合わせた造語が、シナプソロジーです。意図的に脳を混乱させて、脳の活性化につなげようとするエクササイズです。
早速体験してみましょう、足踏みをしながら1から15まで数えます。3の倍数の時は少し止まり片足立ちをしてから先に進みます。
スパイスアップ刺激を変えます。数字を五十音に変えて同じことに挑戦してみましょう。
アメリカのノートルダム教育修道女会に所属されたシスターの脳の解剖研究で、認知症を発症されていない方の12%に脳の萎縮がみられました。認知症の病気を発症しているにも関わらず、その症状が出ていない方々でした。そこで脳予備能という仮説を立て、1986年から研究がなされています。
脳予備能を活性化するには、新しい刺激が大切だと考えられています。年甲斐もなく、これが高齢者には大切だと考えられています。今まで挑戦したことが無いことをやってみる。
ファッションや押し活など、避けていたことに挑戦する。シナプソロジーのような脳を混乱させるエクササイズを試してみる。
脳が活性化すると、認知症の進行もゆっくりとなるという考えです。
認知症の発症リスクを上げる要因に生活習慣病があります。特にアルツハイマー型認知症は脳の糖尿病だとも呼ばれています。運動、栄養、休養は生活習慣病を予防するために大切であるだけだはなく、認知症予防にも大切です。(ここでの認知症予防は進行をゆっくりとすると置き換えてください。)
運動、栄養、休養にプラス新しい刺激を加え認知症の予防に取り組んでみましょう。