11月6日川口西公民館

11月20日川口市立中央ふれあい館

高木 薫 会員

フレイルという言葉を聞いたことがあるかと思います。フレイルとは日本語で「虚弱」という意味で高齢者に多く、低栄養や筋力の低下などによる「身体的フレイル」、一人暮らし等何らかの要因で意欲や判断力の低下による「心理的フレイル」、そして社会との交流も減り孤立した状態での「社会的フレイル」、この3点が要因で介護生活に陥りやすい状態を指します。

今回は「身体的フレイル」に焦点を当て講演しました。歳を重ねることで徐々に筋力や骨量の低下は進むと思われがちですが、バランスの良い食事と日頃の身体活動をより多くする事で改善でき健康な状態に戻すことが可能です。

食事内容についてのポイントとして、「炭水化物、脂質、タンパク質の3大栄養素を基本にビタミン、ミネラル、食物繊維もバランスよく3食しっかり食べていただきたい」と、お伝えし、筋肉量が落ちない為の一日のたんぱく質摂取量の目安を話しました。食材については添付資料の「ま・ご・た・ち・わ・や・さ・し・い・こ・に」を聴講者に答えていただきました。皆さんよくご存じでした。

運動面では、「家事や買物、庭の手入れ、犬の散歩なども身体活動です。まずはなるべく身体を動かしましょう。」と話し、まずは下半身の筋トレを実施。聴講者の方々に立ってもらい椅子の背もたれに軽く手を置き、ゆっくり8カウントで踵の上げ下げを行いました。次に片足立ち。少し軽めに片方20秒ずつでした。これが楽にできるようなら自宅では1分間にしてみると良いでしょう。

他に「朝、目が覚めて、さぁ起きよう!とする時、布団の中で手足先の血行を促すグーパー運動から一日を始めましょう。毛細血管の血流が良くなり起き上がった後の行動の準備になります。」と伝え、講演を締めました。