12月17日

川口市立戸塚西公民館

高木 薫 会員

フレイルという言葉を聞いたことがあるかと思います。

フレイルとは日本語で「虚弱」という意味で高齢者に多く、低栄養や筋力の低下などによる「身体的フレイル」、一人暮らし等何らかの要因で意欲や判断力の低下による「心理的フレイル」、そして社会との交流も減り孤立した状態での「社会的フレイル」、この3点が要因で介護生活に陥りやすい状態を指します。

今回は「身体的フレイル」に焦点を当て講演しました。歳を重ねることで徐々に筋力や骨量の低下は進むと

食べ物

思われがちですが、バランスの良い食事と日頃の身体活動をより多くする事で改善でき、健康な状態に戻すことが可能です。

食事内容についてのポイントとして、「炭水化物、脂質、タンパク質の3大栄養素を基本にビタミン、ミネラル、食物繊維もバランスよく3食しっかり食べてください。」と伝え、筋肉量が落ちない為の一日のたんぱく質摂取量の目安を話しました。 食材について「ま・ご・た・ち・わ・や・さ・し・い・こ・に」を聴講者に答えていただきました。

12月に入り朝晩冷え込む日が続いていましたので「寒い朝、目が覚めて、さぁ起きよう!とする時、布団の中で手足先のグーパー運動から一日を始めましょう。毛細血管の血流が良くなり起き上がった後の行動の準備にな片足立ちります。そして家事や買物、犬の散歩なども身体活動です。まずはなるべく身体を動かしましょう。」と、体を動かすことの重要性を話し、下半身の筋トレを実施。

聴講者の方々に立ちあがってもらい椅子の背もたれに軽く手を置き、ゆっくり8カウントで踵の上げ下げを行いました。

次に片足立ち。少し軽めに片方30秒ずつでした。これが楽にできるようなら自宅では1分間にしてみると良いでしょう。

最後は「これから本格的な寒さに向かう時期、ぜひ鍋物などで体を温め元気にお過ごしください。」と伝えました。