2月18日

川口市立戸塚西公民館

岡 章次 会員

この日は立春も過ぎ、春らしい陽気になってきましたので、春の花のお話から始めました。蝋梅を庭で育てておられる方もおられました。

今回のテーマ「人は植物に生かされている」ですが、どんな内容でお話されるのか、神妙な面持ちで参加されたことと思います。「人は植物に生かされている」と思われますか?の質問を全員にお聞きしましたが、そう思っておられる人は数人でした。

さて、今日のお話の組み立ては、宇宙の誕生、太陽系の誕生、地球の誕生、生命の誕生、地球に酸素を齎した生物、そして、植物の上陸の話等を概略的にお話しました。

植物は光合成・固定して暮らす・独立栄養を特徴としていますが、上陸の際、過酷な地球環境であったがために硬い細胞壁を持つことで重力に堪えれる強靭さを備えた、そして太陽の強い光により発生する過剰な活性酸素を消去するために抗酸化物質を作った、それが今日の植物にも引き継がれています。

人は、植物のもたらす酸素・衣食住・薬・燃料等あらゆる面で恩恵を受けています。植物の存在がなければ生きてはいけないのが事実です。ここまでお話して、もう一度、「人は植物に生かされている」か質問しますと、全員がそう思うとお答えされました。

最近、野菜摂取量が減少しています。野菜のもっている細胞壁、つまりこれが食物繊維、野菜の持っている抗酸化物質、それがビタミンA・C・E、ファイトケミカル等で、体に良い成分です。野菜をしっかり摂取頂き、健康づくりをしてほしいことをお願いしました。

最後に埼玉県で特に多く生産されている野菜、里芋・小松菜・ほうれん草・ねぎ・ブロッコリーの産出額についてクイズ形式で順位を当てて頂き、それら野菜の特徴も説明し、講演を終えました。