2月21日

川口市立新郷公民館

塚田 信敏 会員

最初は血糖値の説明から入り、高血糖値が続く事による弊害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害、また体内のタンパク質と結びついて起こる“糖化”などについてお話させて頂きました。

次に血糖値をコントロールしている3つのホルモン、インスリン、グルカゴン、GLP-1(インクチン)についてその働きを説明し、特にGLP-1は血糖値コントロールの親玉的存在であり、その分泌を刺激しているのが短鎖脂肪酸という物質であり主に水溶性食物繊維を摂ることによってそれを食べた腸内細菌が作り出す物質であることをお話させて頂きました。

摂って欲しい食材としては、大麦、こんにゃく、ごぼう、海藻類、玉ねぎ、にんにく、キノコ類、豆類、特にもち麦に含まれるβグルカンという食物繊維は糖の吸収を穏やかにすることを説明させて頂きました。

食事法に関しては“セカンドミール効果”という言葉を覚えていただき、朝一番の食事が昼食、夕食の血糖値に影響を与えることをお話ししました。

特に朝はなるべく食物繊維の多い食事例えば、もち麦やオートミールなどを摂ることをお勧めさせて頂きました。

どうしても白米を食べたい方にはそれを冷ますことによってレジスタントスターチという物質が増え食物繊維と同じ働きをすることを説明させて頂きました。

またもち麦と豆類を一緒に食べる効果として、もち麦の水溶性食物繊維と豆類のレジスタントスターチではそれを食べた腸内細菌が短鎖脂肪酸を作る場所が違うためGLP-1を分泌するのに時間差が出来てGLP-1効果がより長く持続することなどをお話しました。

次に甘いものスパイラルに陥って甘いものがやめられない方には、味覚をリセットする方法として母乳や羊水に含まれ、われわれが本能的に好む味であるグルタミン酸を含むカツオ、煮干し、昆布などの“旨味成分”を使ったレシピを紹介させて頂きました。

最後に運動して体を動かすことの大切さや、筋肉を付けることの意味を説明させて頂き、簡単な筋トレ法を説明させて頂きました。