2月21日
川口市立新郷公民館
岡 章次 会員
もう春らしい陽気になり、お花のお話をしました。小平市にある東京都薬用植物園の紹介もしました。行かれた方は一人もおられませんでした。
水仙も今が見頃ですが、4月~12月水仙の花が咲いていない時期の葉とニラを間違えて食中毒が発生する報告があります。それについて触れておきました。
さて、ここの会場でも最初は「人は植物に生かされている」という感覚をお持ちの方は少なかったです。世界の三大穀物、麦・米・とうもろこしをはじめ人に必要な五大栄養素、酸素・衣・住・燃料・薬等恩恵を受けているものばかりで、そうお話をしますと、「生かされている」ことに納得頂けました。
今日は、第六の栄養素・食物繊維、第七の栄養素とも言われている抗酸化物質に焦点を当て、説明しました。
植物が約4億数千年前に地上に上陸してから地球環境に適用するために細胞壁を備えた、これが食物繊維、そして強い光による過剰な活性酸素を消去するために抗酸化物質を作るようになりました。
それが今日も私たちが食べる野菜にも引き継がれています。人も腸を元気にするために食物繊維は欠かせません。また、人は呼吸しエネルギーを作っていますが、その際に活性酸素がでます。細菌やウィルスから身を守るために活性酸素は必要ですが、過剰に発生すると体の酸化が進み、よくありません。
そういうことから考えて、野菜のもっている力におすがりし、しっかりと野菜摂取をしましょうという訴えをしました。
この会場では、2026年度から指定野菜になる「ブロッコリー」について詳しく説明し講演を終えました。たっぷりのお湯でゆでると栄養素が失われやすいので、蒸す・レンジ等の方法を紹介致しました。ブロッコリーは野菜の中でもたんぱく質も豊富で栄養価に富んだ人気野菜です。消費量も増えています。ぜひ、家庭料理に取り入れてほしいと思います。