3月18日

川口市立戸塚西公民館

海老名 則子 会員  

今年2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われています。こんな情報は手で両耳をふさぎたくなります。誰もがなっても不思議ではないという事から話しました。

皆さんが知っている「認知症」の種類、特徴を話し、昨年から日本でも承認されている薬「レカネマブ」や「ドナネマブ」の使用条件等、治療ではなく、進行を抑える事等を話しながら、副作用もある事を話すと皆さんは少し驚いてお気持ちが動揺したように感じました。だからこそ昨年早々に「認知症基本法」が施行された事。内容全てを説明できませんでしたが特に生活する上で即実践出来ることを話し、如何に大切な事であるかを汲み取ってもらえた感じでした。

「認知症」の方は「感情」、「プライド」は有ります。

足を骨折された方に「走れ!」とは言わないように「忘れないで!同じことを何度も聞かないで!」等と子供扱いにしない。距離を置いて見守る、寄り添いながら少し緩やかに行動を促す事が大切。

認知症の方は勿論普通の方でも失敗する事は怖いので依頼心が発生、特に「認知症」の方は家族、周囲の事を大変気にしています。「認知症」の方の話す内容を聞いて寧ろ「否定」はしない、そして「無理強い」はしない。かえって「無理強い」から「不安感を抱き」「混乱状態」になります。感情、プライドに傷つき、心から脳へと繋がりパニック状態へと落ち込みます。

「認知症基本法」にある様に「共存」「共生」で優しく見守る事が大切であります。

「オレンジタウン」「オレンジハウス」等で認知症、家族、周囲の方等のコミュニケーションの出来る場所に足を運んで少しでも理解への繋がりが持てるようにするのが大切だと話をしました。