4月15日

川口市立戸塚西公民館

 佐藤 玲子 会員

高齢者が要介護に繋がる原因は認知症、脳血管疾患、高齢による衰弱、転倒骨折の順です。

今日のテーマの低栄養は体を動かすエネルギーと体を構成しているタンパク質の栄養素です。高齢になってくると特にこの二つの摂取量が少なくなり食欲がわかない→食事量が減る→低栄養状態→筋肉量、筋力が低下→体力の低下(疲れやすい)→活動量が減る→食欲がわかないと低栄養の悪循環になり要介護という結果になってしまいます。

低栄養状態の目安として

血液検査アルブミン値3.5g/dl以下(基準値3.7~5.5)

厚生労働省では6ヶ月以内に体重が3%減少した人、6ヶ月で体重が2~3㎏減少した人は注意が必要としている

指輪っかテスト ふくらはぎのもっとも太い部分を両手の親指と人差し指で囲み指と指が重ならなければ筋肉量が多い、重なる時は筋肉量が少ない可能性があると判断します

BMI(体格指数)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」18~49歳18.5~24.9 50~64歳20.0~24.9 65~74歳21.5~24.9 75歳以上21.5~24.9 数値が下回れば低栄養と判断します。

 

<低栄養のケア・予防>

一般的に本人、家族が高齢者は食が細いものだと考えそれを放っておくと低栄養に陥る危険性が高くなるので

逆にしっかり食べる必要性があることを意識する

1日3食食べる(1回に食べる量が少ない為に1日に3食食べないと1日に必要なエネルギー、タンパク質が不足する)

栄養バランスの良い食事(菓子パンやカップラーメン等加工食品でなく

   肉、魚、卵、乳製品、大豆製品等タンパク質を多く含む食品を毎食おかずに1品入れる)

1回の食事量が足りない時は間食で補う(例えば牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)

いろいろな食品を食べ低栄養予防につなげましょう。