4月15日 川口市立戸塚西公民館
4月18日 川口市立新郷公民館
山下 邦代 会員
骨盤底筋は、骨盤の底部(恥骨、尾骨および坐骨の間)にある小さな筋肉の集合体です。ハンモックのようになっています。
その役割は ①内臓(膀胱、直腸、子宮)を支えている。②尿や便をとめたり、排出したりする。③姿勢の安定:腹筋などの他の筋肉とともに体幹を支えている。等があります。
加齢にともない骨盤底筋が緩んでおちてくると、排泄のコントロールが難しくなってきます。
男女で泌尿器のしくみが大きく違い、男性は尿がでにくい女性はもれやすいという傾向があります。男性の尿道の一部が前立腺に取り囲まれており、前立腺は年とともに大きくなります。大きくなった前立腺が尿道を圧迫し、「残尿感がある」「尿に勢いがない」という症状がでます。
女性に多いのが、笑ったとき、くしゃみをした時など、お腹に力が入ると「尿がすこし漏れてしまう」状況です。このような尿もれなどに効果的な体操が、骨盤底筋体操(トレーニング)です。
お家でも、外出先でもできる簡単体操を紹介します。椅子に座ってする体操です。
椅子に深めに座ります。肩幅ぐらいに開き、背筋をのばします。肛門を締め、女性は尿道を、男性は陰茎の付け根を締め、お尻をもちあげるイメージで10秒間保ってください。呼吸は自然に「1,2,3」と数えるのもおすすめです。
回数は、1日40回以上。何回かにわけてやるのがおすすめです。食後に10回、テレビをみながら10回、信号待ちで5回、バスの中で10回等、毎日続けてください。2カ月から3か月続けると効果がでてくると思います。ぜひ、やってみてください。