7月2日

川口市立西公民館

中鉢 芳子 会員

関東地方の梅雨明けは間近がですが、講演当日はどんよりした曇り空です。こんな日はジメジメして湿度が高く汗をかきにくく、どうしても体調不良が起こりがちになります。物憂げ程度で済むヒト、痛みに苦しむヒト、症状は人それぞれです。

さて、それはどうしてでしょうか?実は汗をかかなくなると体内に水分が残り「東洋医学」の考え方では水滞・水毒状態になるからです。体の中に余分な水分が有るのですから「冷えます」。だからリウマチや膝関節症・腰痛などの持病がある方々は「冷え」が増し持病の痛みが加速するのです。それも「気象病」の一つの病状です。

「気象病」が周知されていなかった10数年前までは、血液やレントゲンなど各種医療検査結果に問題ない場合「精神的なもの」と捉えられていましたが、医療現場も大きく変わって来ました。

2020年ロート製薬とウェザーニュースの調査統計では「気象による不調」で受診する患者の半数以上が「頭痛症状」を訴えていたようです。「低気圧」になると血管が拡張し片頭痛を起こし易くなり、原因には「三叉神経」が影響しています。逆に「寒冷」での血管収縮では「緊張性頭痛」が起こり易く、これらの血流は「めまい」「肩こり」を出現させる事も有ります。

この様に「気圧・気温・湿度」の影響で起こる不調を「気象病」と呼び「医学的に正式な病名では無い」が、多くの不定愁訴で日常生活が困難になる場合もあるとお伝えしました。

講演後半には三叉神経痛や気象病を予防する目的で「笑いヨガ」を取入れて「頭の血行促進体操」を皆さんで行いました。

最後のまとめでは「寒暖差・低気圧・高湿度」など気象の変動で起こる病気が「気象病」であると改めて強調し、気象病の原因と言われている自律神経を整えるために「基本的生活習慣の見直し」を繰返し、全員で「睡眠・食事・笑い・運動」を唱和して終了致しました。