講演者:佐藤 衣代 会員

7月9日(水)南鳩ヶ谷公民館で講演させていただきました。
病気予防と食事~熱中症予防を取り上げました。
これまでは熱中症と言えば梅雨明けの暑い時期の出来事というように思われていましたが最近では4月ごろから注意が必要とのことで、毎日新聞6月3日版の「今年は5月26日から6月1日までの1週間で救急搬送された熱中症患者は1637人で前週の5倍、昨年同時期の約7倍」という記事から現状を知っていただきました。そして発症場所と年齢構成、救急搬送人数と中等症以上の割合を見てみると高齢者の患者は56.8%であり、重症化しやすい状況が分かります。

熱中症 高齢者 健康管理 原因を環境と身体の点からおさえ、症状の度合いとその対応の仕方を話し、熱中症とはどのような病気なのかをまとめました。

次に熱中症と関係する体温、睡眠、食事の項目へと進めました。
熱中症と体温の関連は良く知られていることかと思いますが、体温の恒常性が維持されないがために熱中症になってしまうことを2つの状況に分けて説明しました。1つは体温より気温が低い場合、2つ目に体温より気温が高く、湿度も高い場合があり、後者が熱中症発症の恐れがあり、熱を発散する対策が取られなければなりません。会場の方にインタビューをしてみました。皆さん、ご自分に適した対処法をしていらっしゃいました。

睡眠との関連では、なぜ眠るのか、寝ないと体はどのようになるのか、よい眠りを取るについて。
食事では 1.日頃の体調管理が大事、2.しっかり摂る栄養素、3.水分補給を考えることにしました。肥満、虚弱体質、貧血、心疾患、糖尿病などは熱中症にかかりやすいので、規則正しいバランスのとれた食費をするように心がけることが大事であること。バランスの良い食事とはどのようなものかの概略を話しました。水分補給は病者用の経口補給食品のOS-1を紹介し、注意点も添えました。最後に県の「熱中症予防の5つのポイント」で締めくくりました。
ゲームを残りの時間でする予定にしておりましたが天候の加減と会場の関係で急遽、予定していたものを変更し、ジャンケンゲームをしました。会場も自分も楽しむことができました。