講演者:本間 香  会員

8月6日(水)川口市西公民館にて、講演しました。
猛暑日が続き、熱中症の救急搬送者が後を絶たない折、今一度、熱中症を自分事として捉えてください。と話し、熱中症とは?症状は?どんなときに起こってしまう?などを高齢期の体の変化に合わせて説明していきました。
熱中症 高齢者 水高齢者の熱中症は、体の保湿量が少ない上に喉の渇き気温の変化などの対応が遅れ、高温多湿の中で体温調節がうまくいかず、筋肉や血管、神経などに支障をきたして症状として現れるものです。

その予防には
①1にも2にも体液バランスが崩れる前に早めにこまめに水分補給を。
②脱水に備え体液に近い経口補水液などを常備すること。
③いざというときは早目の対応を・・・軽い症状からあっという間に重症化しやすいのも熱中症の特徴であることを肝に銘じてもらいました。

さて、熱中症は同じ条件下でも罹りやすい人がいます。高齢者以外に幼児、糖尿病,心疾患、肥満、高血圧、疲れ、ストレス、睡眠不足、二日酔い、食の乱れ、下痢、などに心当たりのある人は特に注意が必要です。

以上のことから、熱中症の予防は生活習慣病予防でもあり、日々の生活習慣を見直して、罹りにくい体づくりを日頃から心がけることが大切です。

以下は、夏の元気な過ごし方を10か条にして話したものをまとめたものです。

朝は少し早起きをして、一杯の水で胃腸をやさしく起こし、朝日を浴びて体内時計のスイッチをオン。体を動かして朝食をしっかりと。朝食には、一日のリズム作り、脳のエネルギー補給、下がっている体温を上げる、胃腸を刺激して便通を整える、と大切な役割があります。日中は紫外線対策を。帽子、日傘、上着、サングラス、更にUVカットクリームを併用して万全に。室温はエアコンと扇風機で上手にコントロールを。

食事は3食バランスよく。冷えた物ばかりは慎み、夏の旬の野菜果物で、ビタミンミネラル補給と体の熱をうまく放出させよう(トマト、キウリ、なす、冬瓜、スイカ、メロン、梨など)。冷えた体には温める食材を(生姜、ニンニク、にら、ねぎ、七味唐辛子、しそ など)。良質なたんぱく質を必ず摂る(肉、魚、卵、乳製品、大豆食品)。夏の食事は量より質を。質はタンパク質の質です。

ぬるめのお風呂にゆっくりつかり、一日の疲れ、冷えをしっかり取り、体を冷ましてから入眠を。寝室はあらかじめエアコンや扇風機で適温にし、十分な睡眠を。

最後にタオル体操と「二度とない人生だから」坂村真民の詩を朗読させていただきました。