講演者:上原 道康 会員
7月19日、古唱会で講演しました。
食事時、「テレビを消して話題としてください」ということを最初に話しました。以下は話題となりそうなものを数多くの中から選びました。
- ウナギと梅干は食べ合わせが悪いと言われていますがその根拠は?ということからスタート。言われ始めたころのウナギの保存状態や、この言い伝えが全国に広まった時代背景などを話す。
- 熱中症予防の朝食としては、梅干しのお茶漬けが理にかなっているということについて説明。食パンの水分含有量は、40%弱だが焼くともっと減ってしまう。これに対してご飯は、60%強の水分を含む。加えてお茶漬けだからさらに水分摂取をすることになる。と同時に梅干しの含む塩分が脱水症には欠かせない成分ということを説明。
- 冷奴と枝豆は夏バテ予防には最適ということを理解いただくよう聞いていただく。冷奴のもと、大豆は畑のお肉と言われていますが、メチオニン、システィンというアミノ酸が十分含まれていないのが特徴。そのために冷奴のトッピングとして使われるかつお節は欠かせないもの。なぜならかつお節にはメチオニンが多いから。また米にはリジンが不足気味であるが大豆には多く含まれているので、ごはんに納豆という組み合わせは理にかなった食べ方であることを話す。
- ビールのおつまみとして人気の枝豆は、豆類というよりも野菜というカテゴリーに入ることを説明。大豆にはないビタミンA,ビタミンCも多い。夏バテ防止に欠かせないビタミンB1も多いし、鉄分はホウレンソウや小松菜よりも多いこと。カリウムはナトリウムの排泄は促進させるので血圧の高い人と、利尿作用のあることも説明。
レジュメの3項目を終え、資料として添付した最近の新聞記事、「低栄養が認知症リスクを倍増」について話す。特に肉に含まれているアルブミンが認知症対策として欠かせない栄養素であることを説明。
補足として、①骨粗しょう症予防の簡単なやり方として、ゴルフボール大の玉の付いたまごの手で、足をたたいて刺激を与える方法や、風呂場での太ももを挙げての足ふみなどを話しました。
②熱中症対策として、スポーツドリンクの使い方を、具体例を持って説明しました。会場では頷く顔も見受けられました。
気がつくと制限時間いっぱい、持ち時間をフルに使って終えました。ありがとうございました。