講演者:両角 佳子  会員

11月5日(水)西公民館にて、インフルエンザ予防についてお話しさせて頂きました。風邪 インフルエンザ
毎冬、1000万人以上の人が罹患するインフルエンザは、「風邪」とどこが違うのでしょうか?小さいお子さんと、高齢者ではどちらがインフルエンザになりやすいのでしょうか?重症化しやすいのはどんな人でしょうか?

「風邪」は上気道炎といって、喉が腫れて痛い、咳が出る、鼻水が出るといった症状から始まります。インフルエンザは急に38℃以上の高熱が出て、体の節々が痛いなどの全身症状があり、長く続きます。小さいお子さんほど罹りやすく、特に保育園、幼稚園、小学校などであっという間に広がってしまいます。一方、高齢者はインフルエンザに罹った後の合併症に気をつけなくてはいけません。特に何かしら持病がある方は肺炎や気管支炎など、重症化しやすいので要注意です。

では予防接種を義務化したらいいじゃないかと思われるかもしれませんが、弱毒化したワクチンであっても必ず副反応というものがあり、個人差が大きいのでやはり任意接種で、かかりつけ医に相談してからのほうが良いと思われます。肺炎球菌ワクチンについてもかかりつけ医とよく相談して接種してください。

予防接種を受けたらもう万全かというと、そうではありません。まずは手洗いですが、1日に10回以上洗っていますか?ウイルスは人から人へとうつります。スーパーや病院などの外出先から帰った時、トイレの後、ご飯の前など、数えれば本来10回以上、手を洗うべきシーンがあるはずです。アルコール消毒も有効ですので、除菌シートを携帯されると安心です。外出するときはマスクをし、冷たく乾いた空気を直接吸うのではなく、暖かく湿った環境にし、鼻とのどの粘膜を守ります。うがいができない外出先では、20~30分おきに水分を一口でも補いましょう。室内はできるだけ加湿し、50%以上の湿度を保つようにすればウイルスの活性化を防げます。

もし肺炎になって入院したら医療費も心配です。高額療養費制度は70歳未満と70歳以上では計算式が違います。国の医療費はひっ迫していますので、どんどん厳しくなっていきます。新聞やニュースでもよくチェックし、自分に必要な情報は入手しておきましょう。私はファイナンシャルプランナーでもありますので、今後もこのようなお金にまつわるお話しも付け加えさせて頂き、少しでも皆様のお役に立てればと思っています。