*日時:令和2年1月15日(水)10:00~11:30
*場所:中央ふれあい館
*講師:鈴木規子
*演題:アロマと健康
*聴講者数:一般20名+会員6名=計26名

日本認知症予防学会理事長であり鳥取大学の浦上先生の、認知症にアロマが効果的という興味深い研究論文が発表になり、テレビ、新聞でも話題なりました。今回は、その希望的な情報を元に、そのメカニズムとアロマを知る機会になればと思います。

メカニズムについてですが。アルツハイマー型認知症では、最初に嗅覚機能が低下し、異臭に気が付かなくなる人が多いのです。症状が進むと脳で記憶を蓄える働きをする海馬が萎縮します。

当初、アミロイドβというタンパク質が脳にたまり、海馬が萎縮するのが アルツハイマー型認知症の原因と思われていましたが、その前に嗅覚細胞が減り始め、嗅覚の信号が伝わりにくくなり、その後に海馬が萎縮されるというプロセスが確認されまた。

一方、嗅細胞は死滅した後も再生しやすく、適切な時期に匂いの刺激を受ける事で成熟します。なのでアロマの香りの刺激が海馬に伝わり、機能が衰えてきた部分の活性化につながります。

嗅覚の信号は、覚や聴覚と視異なり、直接 脳に入るのが特徴で海馬に影響します。講演テーマ:「ハーブ・アロマについて(ハーブで食事を美味く楽しむ)」

以上の事から、アロマで刺激する事によって認知機能の好転が期待できるという事なのです。

アロマ、アロマテラピィーについてや、またその種類や使い方、歴史に触れてお話し、具体的にアロマに触れ、匂いの体験もしていただきました。