講演者:南野 和治 会員

6月16日、西公民館で講演をしました。

あいにくの雨模様の天候にもかかわらず、出席して下さった、熱意かつ向上心旺盛な古唱会の皆様を前にして、昨年に続き同じ皆様に講演をさせていただきました。前回は「老化を防ぐ生き方」というタイトルで話しましたので、今回は急きょ内容を変え「輝けシニア -楽々人生をめざそうー」という題で話をしました。現在でも光輝く古唱会の皆様ですが、よりいっそう輝いて欲しいという願いをこめ、次の様な話をしました。

先ず人生を大きく四つに分け、中でも第三期を定年後の人生(シニア)とし、またこの時代を人生の黄金時期と位置づけ、何よりも元気で長生きし、充実した生活を過ごし、最後の死を待つ時代を極端に短くすること、これが理想の人生であることを強調しました。

しかし、残念ながらこの黄金の時期を阻む大きなものとして、病気、特に“がん”と“認知症”の二つがあることを示しました。今日はその中の認知症に焦点を当て話を進めました。 次に認知症になりやすい性格と逆のなりにくい性格、また認知症になりにくい職業等を上げ、認知症の概略について話しました。 そして究極として認知症を防ぐ七つの生活実践をそれぞれの具体的な日々の生活の事例をもとに説明を加えました。
後半は、私自身が考える定年後(シニア)の生きがいは、“あいうえお”から始まると題し下記のようにお話ししました。

「あ」---年齢に関係なく日々新しいことに挑戦することが脳を活性化し生きがいにつながる旨を説きました。

「い」---百歳の老人の生き方の話を例に、今を生きること、今の積み重ねが未来を創るということを強調し、今を生きる上で心掛けることとして、機会(チャンス)を生かし、それに挑戦(チャレンジ)することが大切である。若さを持続するには何歳になっても夢を持ち何かに熱中することの重要性を話しました。

「う」---運動、体を動かす。人間、体の動くうちは生命が維持する。特に有酸素運動、足腰を鍛えることが長寿につながることを歴史上の長寿者の例をあげ説明しました。

そして、ここでリラックスを兼ねて受講者の皆様と一緒に座って出来る生活体操を行いました。

「え」---笑顔は人間関係の最大の潤滑油と同時に免疫力が高まり、ナチュラルキラー細胞が活性化してガンをも食いつぶすこと話し、かつ長寿者の特色といえるユーモアセンスの事例を紹介しました。

「お」---思いやり、奉仕(ボランテイア)の精神を持つことで心身のバランスがとれ自然治癒力が増し病気が治る。また人に喜びを与え、奉仕精神のある人ほど病気になりにくく、なっても治りやすい旨をお話ししました。

最後に古唱会の皆様により一層の生きがいを持ち続け、元気で長生きし理想の人生となりますことをお願いして講演を終了しました。