講演者:大脇 久子 会員

3月12日(土)古唱会にて「薬よもやま話」として、お話をさせて頂きました。
薬、どんなときに使うか?聞いていただいている方々の年齢層からすると病院に行って医師より処方箋をもらって薬を手にする方が多いとは思いましたが、薬局に行って薬を購入する頻度の高いものを選んでみました。

まずは胃腸薬

「胸やけが・・」
食後に症状が→胃の働きに異常⇒胃の働きを整える薬
いつも症状が→胃酸の出すぎ⇒胃酸を抑える

「胃痛が・・」
胃酸の出すぎ→胃酸が多い、粘膜があれている⇒胃酸を中和する、抑える薬
胃けいれん⇒けいれんを抑える薬

「胃もたれが・・」
消化が不十分、働きの低下⇒胃の運動を回復、消化を助ける薬
消化器の働きとその不調の原因によって薬の選択が違います。

「便秘が・・」
大腸に刺激を与える薬や内容物を多くする薬。でもまずはお食事、運動を見直して見ましょう。

次にかぜ薬。
症状はいつからですか?どんな症状ですか?熱は?
かぜとインフルエンザ→花粉症などのアレルギーによる鼻の症状とかぜによるものとの違いをお伝えしました。

鼻づまりの薬種類によっては使いすぎるとかえってつまってしまいます。
塗り薬、いろいろな型があります。特徴を表にしました。

栄養ドリンク剤についても少し。
薬の作用には、目的とする主作用と副次的におこりうる副作用があります。例えばヒスタミンの分泌作用を抑える薬は鼻水をとめる有効的な作用がありますが、眠気をもよおすことがあるので、車の運転になど注意が必要です。

副作用をチェックするための日常の生活習慣に注意するポイントを紹介しました
食事・・食欲、味覚、のみこみ、口の渇き、吐き気、胃痛など
排泄・・尿の回数や出具合、便の回数や出具合、汗
睡眠・・睡眠の質や時間、日中眠たいことは、不眠の種類は
運動・・ふらつき、転倒、歩行状態、めまい、ふるえ、手指の状態

自分自身を知ることはとても大切な事です。

最後にOTC協会からいただいたリーフレットを参考にお渡ししてしめくくらせていただきました。
当日は大地震のあった翌日。災害時における薬の保管などお話すべきだったと反省いっぱいの一日でした。会場に来ていただいた方々、高橋顧問、上原会長、司会の労をとってくださった稲田さんにこの場をかりて御礼申しあげます。

一日も早い復興をねがっております。