< h3> 講師:住吉修 会員

2人体制になり転倒予防をテーマに両角会員と務めさせていただいたコラボ講演の最終回です。コラボ講演はテーマが似たような方と組むと勉強にもなり、また講演に一本の流れができてご参加者にも聴いていて役立つものになるのではないでしょうか。

前半の両角会員の転倒予防の環境改善や意識変容のながれを受けて、後半は私の運動を切り口にした全身ウォーキングのご案内です。お伝えしたい第一のポイントは筋力の維持、向上ですのでまずは良い姿勢を維持すること。そして腕ふりをしっかり行って脚のストライドが大きくなり全身をフル活用して歩いていただくのがねらいです。

姿勢のポイントは3点①膝を伸ばし、②背すじを伸ばし、③首も前かがみにならないことです。この逆になると重心が下がり脚が上がらずすり足になります。

次に体幹深部にある腸腰筋のメカニズムです。腕ふりで生じた捻りを骨盤、股関節を通じて脚の振り出しにはたらきます。それと関連して腕ふりのフォームをご案内しました。

ポイントは
①肩の脱力、
②肘を後ろに引く、
③脇を締めるの3点です。

腕ふりで肩甲骨を動かす説明の前には両角会員に再登場願い、ご参加者同士ペアを組ませて互いに相方の肩甲骨に触れてのチェック作業です。このコンビネーションもコラボ講演で生まれた産物です。

また相撲の所作も3点ご案内しました。こちらは①そんきょ、②腰割り、③四股踏みです。まだ研究途中ですが下駄や草履、足袋などの裸足に近い感覚は人間の立つ、歩くという動作に欠かせない要素なのではないかとも申し上げました。最もそれを履いて転んでは元も子もありませんが、足裏感覚を研ぎ澄ますのは何かバランス感覚のヒントにもなりそうです。

最後は着座いただいたままの1分間その場歩きです。自分も汗ばむほどのしっかりした運動です。ご参加者の皆様には是非日常の歩きに取り入れて欲しいスポーティーなウォーキングです。