*日時:令和2年2月18日(火)
*場所:戸塚西公民館
*講師:田村欣也
*演題:認知症は予防できるのか
*聴講者数:一般17名 + 会員4名 = 計21名

初めに、コロナウイルスによる感染が国内で広がっていることについて埼玉県健康管理士会の考え方を述べました。まず、私たちは風邪の症状があるなど体調が悪い場合は無理をしないで他の人に交代しますとの会の方針を伝えました。そして皆さんも何らかの症状がある時は私たちの講演会への参加を見送ってくださって構いませんと丁寧に呼びかけました。また、相談電話の番号を繰り返し読み上げますと何人かがメモを取っていました。

本題の認知症について、気になる症状があったら早めに診察してもらうことが一番の予防です。認知症に進みやすい糖尿病や高血圧、難聴などの症状があったら、しっかり治療してください。

国の認知症大綱で昨年初めて「予防」を取り上げました。運動習慣や地域の人との交流が認知症の予防になり、進行を遅らせます。

病院の治療実績や研究機関の調査、そのデータの分析からどういう日常生活を送っている人が認知症を発症しづらいかが少しずつ分かってきました。

たとえば1日30分の運動を週5回続けてください。でも、自分の体調に合わせ無理なく続けられるやり方で良いのです。そして、視覚・聴覚など五感を刺激する生活習慣が認知症予防に繋がります。質の良い睡眠、十分な水分の摂取、音楽を好み、ストレスをためない事も大切です。でも認知症を治すことは難しいのです。症状を進ませない期間を長くすることが現在の課題だそうです。

そしてある医師の嘆きを紹介しました。「診察の技術は進んだ。CTやMRIで脳の形を調べ認知症と分かる。でも、それが認知症の治療方法に結びつかないのだ。もどかしく、悔しい」と。でも医療関係者は懸命に認知症と取り組んでいます。期待しましょう。

写真投稿:重田健一会員