2月7日

川口市立新郷公民館  

髙木 薫 会員

高齢になっても「出来れば認知症を発症せず、健康で現状の自立した生活を維持したい。」と、考える方は多いと思います。

川口市立新郷公民館の「市民大学」では、まず脳細胞の変性による認知症について解説しました。

近年、バランスの良い食生活や適切な睡眠、人との交流の他、適度な運動は身体全体の機能をバランスよく保ち、認知症予防に役立つことがわかってきています。

人間は手足の指を動かすと毛細血管の血流が良くなりますが、その身体活動と同時に認知課題を行うことでさらに脳に刺激が入り脳活に繋がる、と考えられています。料理や庭の植木の手入れ、畑仕事等、考えながら行う作業はとても有効です。

講演の後半は手指の折曲げ運動に始まり、皆さんで30まで声に出して数を数えながら3の倍数の時に手をたたく。そして足踏みをしながら両腕を上、前、左右、下に動かす運動等、少しずつ難易度を上げていきました。

また、手拍子でリズムをとりながら100から7ずつ引き算し答えを言っていくなど、自宅で一人でもできる内容も紹介しました。

気負わず楽しく動くことが大事で、間違っても笑ってしまえば幸せホルモンも出るので、前向きに捉え、まずはやってみましょう!

次に口腔フレイル予防も兼ね、口の周りの筋肉を動かす「パ・タ・カ・ラ」の発声でドレミファソラシドの音階を歌い、活舌を良くし飲み込む力を維持するための運動もしました。

まだ風が冷たい日もありますので、戸外ではなく家の中でもなるべく身体活動をし、何かわくわくするような新しい事に挑戦するのも脳には良い刺激です。

最後は聴講者全員でしりとりをして終了しました。皆さん楽しそうに元気に答えてくださったのが嬉しく印象に残りました。