2月5日
川口市立西公民館
藤本 美枝 会員
まず「安全」と「安心」の意味の違いを説明した後、食におけるこの二つの関係性をお伝えしました。「安心」とは「安全」の上に「信頼」が乗っかって初めて感じることができます。なかなか信頼するためにはどうしたら良いかわかりませんが、行政や各種研究機関のホームページなどをチェックするなどして色々な情報を集めてみてください。
安全を守る仕組みは3つの柱によって守られています。体に悪影響がない量を調べる「リスク評価」、その量を超えないようにするためのルールを決め、きちんと守られているか監視する「リスク管理」、消費者も含めた全員がそれぞれ
の立場から意見を交換し話し合う場の「リスクコミュニケーション」です。全員で安全を守る仕組みになっていますので、私達もしっかり安全に対して意識を持つようにしましょう。
食の安全について考えるとき、大切なことの一つはリスクとハザードです。リスクとは体に悪影響が起こる頻度と強さのことで、これは食品中に含まれるハザード(危険要因)と摂取量によって決まります。どんな食品でもその摂取量によって、リスクになるかどうかが決まります。リスクはあるかないかではなく、大きいか小さいかです。色々な食材をバランスよく適量食べることでリスクを分散させることが出来ます。
そしてもう一つ、ベネフィット(利益)を考えてみて下さい。ベネフィットとは何のためにそれが使われているのか、ということです。それを使うことによるベネフィットと使わないことのリスク。何か食品を選ぶとき、このリスクとベネフィットとを比べてご自身で最適な方を選ぶようにしましょう。食に関して事件や事故が起こるとその都度法律や基準を見直し、より良い仕組みに変えていきます。常に新しい仕組みについて知ることも大切です。安心して楽しい食事になるよう、私達も日頃から安全に対して意識をしてみましょう。