2月7日

川口市立新郷公民館

中鉢 芳子 会員

厚労省発表に、日本で暮らす成人の30~40%が睡眠で悩み、高齢者は半数以上と記されていました。これはここ数年大差ない発表です。また慢性的に悩んでいる方が10%。服薬している方が5%です。

【起】冒頭に睡眠3つの働き①睡眠休養感 ②記憶の定着 ③細胞の賦活 をお伝えしました。この3点は睡眠の質が影響します。「浅い睡眠、深い睡眠」をレジメ図で見て頂きご説明しました。年齢によって睡眠の質が異なるのは必然なので「気にし過ぎない事も大切」です。

【承】「たかが睡眠、されど睡眠」をお伝えするために、睡眠不足が招く疾病が数珠の様に繋がっていく過程を、身近な疾病を引出ながらお伝えしました。睡眠不足になるとホルモンバランスが崩れ、様々な疾病を招き兼ねません。逆に様々な疾病から睡眠不足になっている可能性も有ります。週3日3か月以上の睡眠悩みがある方には原因特定の為の受診をお勧め致しました。

【転】睡眠は個性です。有名人の睡眠時間をいくつかご紹介して「睡眠時間にはこだわらない事」や日中居眠りなどせず元気に過ごせたら「睡眠誤認」の可能性が高い事もご説明しました。逆に「睡眠負債」についても触れ、一番大切な事は「朝の光」を感じ取り毎朝生体時計をリセットする生活習慣をお伝えしました。

【結】睡眠は神経系です。各神経の特徴と睡眠との繋がりをお話ししました。免疫力にも触れ「食事・運動・社会的繋がり」の3つと異なり、睡眠はご自分の意志でコントロールできないので「自律神経バランス(ホメオスターシス)を整える事が大切」とアドバイス致しました。

最後に「さいたま市健康なび」への投稿文(睡眠資料)を読み上げ「朝食」「深部体温」を強調し終えました。

質疑応答では複数の質問内容から「浅い睡眠」の世代を改めて感じ取れました。