講演者:長谷部 美紀代 会員

9月20日(土)古唱会で講演いたしました。
古唱会は、埼玉県健康管理士会が務めさせていただく講演活動の原点として、いつもご指導、ご鞭撻をいただいています。久しぶりの講演で緊張しながらの45分間でした。

1.新型栄養失調について
現在、70歳以上の5人に1人が新型栄養失調といわれており、たんぱく質の摂り方が少ないため、筋肉が減少して脂肪が多くなってしまうこと。
筋力が衰えてしまわないような生活をしていただくためには、たんぱく質を適量、毎日とることが必要であり、また、90歳なっても毎日運動を続けることにより、筋肉がつくので、食事だけでなく、運動を続けることの大切さについて話しかけました。そこで、ご自分の筋肉量をチェックする方法として3種類の図をパワーポイントで見ていただき、これらを続けることにより筋肉がつくようになることを話しました。また、アルブミン値を計ってもらうことで、低栄養であるかどうかわかることなども話しました。

2.食事の工夫について
真あじ お魚 健康1日に必要な食事の量は、ご自分の手のひらを使って食品を摂る量を知っていただく、手ばかり栄養摂取法を使って確認していただきました。
食べ過ぎは血管の老化につながるでは、偏った食べ方は血液中にコレステロールや中性脂肪が増えてしまい、動脈硬化などを起こしてしまうこと。血管の老化を防ぐためには、血液をきれいにする食品を「オ・サ・カ・ナ・ス・キ・ヤ・ネ」という覚えやすい言葉を使って説明しました。また、血管の老化を進めないためには運動を続けることも必要であること。
食物繊維をしっかりとることと発酵食品を毎日とることについては、その効果を話し、腸内環境を良好にし、病気にかかりにくい体づくりにつながることを。そして、30回位噛む習慣を続けることの効果を説明するとともに、よく噛むことは口輪筋を鍛え、嚥下もよくなり誤嚥などを防ぐ効果があるので、一口30回位噛むことをお勧めしました。

最後に、朝めざめと共にゆっくりした運動をすることにより、1日を活動的に過ごすことができます。その運動方法と第2の心臓といわれる下半身、特にふくらはぎの健康法として、①爪先立ち②早足歩き③足首の曲げ伸ばし運動をお勧めしました。
1日に3多「多動・多休・多接」を心がけて、楽しい毎日送っていただきたいと願いながら終わりました。