講演者:塩沢 満子 会員

10月8日南鳩ヶ谷公民館で、昨年に続き2度目の講演を行いました。健康寿命と言う言葉は、最近よく耳にしたり目にする言葉になってきました。そこで初めにみなさんに「健康寿命ってお聞きになったことがありますか?」お尋ねしたところ半分ほどの方がうなずいていました。
健康寿命は自分の身の周りのことは自分で出来る生存期間のことです、とお伝えしました。
「生きている間は寝込むことなく、ピンピンと元気に活動して、この世を去る時は大往生で旅立つ」これからの人生をこのように全うしたい・・・と私は考えています、とお話ししたところ多くの方々が大きくうなずいてくれました。
高齢者 集い 仲間日本男性の平均寿命が今年度の発表で初めて80歳を超えました。長く生きる今の時代は、ますます健康寿命を伸ばすことが自分にとっても、家族・周りの人々にとっても重要なことです。
平均寿命と健康寿命の差が男性で約10年、女性で約13年あります。この差は介護のお世話になるか、寝たきりになるか・・の期間です。
介護認定を受けている人が、今年の7月現在で595万人いるそうです。
こんなことから最近お医者さん・介護関係の方から、「人生ラスト10年問題」と言われている3つのことの対策を。

  1. 歩けなくなる=筋肉の減少によって。
    20歳ころ大腿四頭筋(腿の前の筋肉)は一升瓶ほどあったのですが、歳を重ねると半分に。スクワット運動をみなさんと一緒に「どんぐりころころ」を歌いながらやりました。また腿の外側、内側の筋肉を鍛える(ボールを膝にはさんで)運動も。筋肉をこれ以上減らさないことと、運動を続ければ必ず少しずつ貯筋が出来ることを話しました。
  2. 食べられなくなる
    現在は何気なく食べ物を噛む・飲み込むことをしているが、舌・口の周り・喉の筋肉が衰えると噛むこと・飲み込むことが出来なくなる。みなさんと一緒にその対策の口・舌の運動をしました。
  3. 分からなくなる(認知症)
    仲間と会い、大いにおしゃべりをすることが認知症にならないためには大切なことです。手・指を動かし、大きな声を出すことで脳は元気なる。脳トレの1つ、じゃんけんゲームで盛り上がり、いくつかの手遊びをして大笑いになりました。
    またイラストの中に隠れている7つの都道府県名の文字探し、また8つの野菜の文字探しもしました。その後、体の消化・吸収の働きと、血液と血管の仕事の話をして、体がしっかり働くための食べ方を確認しました。

体と脳と心を元気にして、自分の健康寿命を伸ばす「小さな努力」を一緒に続けましょう!と約束して講演を終わりました。