講演者:手塚 典子会員

五年ぶりの西公民館です。用意してきた絵を一つ一つホワイトボードに張り付けながら “(白い)砂糖の何がよくないのか?” を西老人会の皆さんに語りかけていきました。

 食べたものを代謝するには、体内で働く酵素と、その働きを補う補酵素が必要です。それは、働き者の大工と大工道具との関係にとてもよく似ています。

 糖質の代謝に欠かせないのが、ビタミンB群とマグネシウム カルシウムです。これが補酵素となります。
 原料であるサトウキビのしぼり汁を煮詰めてできた黒砂糖には、補酵素となるビタミンB群・カルシウム・マグネシウムが含まれています。これに対して、白砂糖は “甘さ” だけを残し、補酵素となるすべての成分を精製して捨て去ったものなのです。

 補酵素が不足すると何が起こるのか→エネルギー源であるはずの糖でエネルギーを作ることができない→即ち元気がなくなる→血流に糖があまる(高血糖)→余った糖がタンパク質をAGEに変えていく(糖化)→老化現象を加速させる。
 糖化を遅らせるには、ビタミン・ミネラル・食物繊維・ポリフェノールが含まれた食品を一緒に摂ることが大切です。

 砂糖以外の糖類、合成甘味料などについても、レジュメに添って、最後に付け足す形でお話しました。
講演後男性から「甘いものよく食べてるが、ヘモグロビンA1cは基準値内なんですよ」と、声をかけていただきました。皆さんに関心を持って聞いていただけてほっとしました。   N