講演者:奥田 登志子 会員

平成25年6月15日(土)川口市立西公民館にて表題のテーマで講演をしました。

人の体で一番老化が早いところは脳であると言われている事と、アルツハイマーの場合、成人の脳の重さ1400グラム前後が(10年後)800グラム~900グラム前後に萎縮してしまう事。認知症には主に、アルツハイマー型と脳血管性が多く、前者は進行性で、後者は必ずしも進行性でなく、手足の麻痺や歩行障害・言語障害を伴う事がある。健康管理士会 認知症予防
認知症は早期発見すれば、予防出来る脳の病気であることを話しました。「認知症とは」獲得された知的機能が後天的な脳の器質的障害(脳細胞が死ぬ)によって、持続的に低下し、日常生活や社会生活が営めなくなっている状態で意識障害のない時に見られる、と話しました。増え続ける認知症65歳以上の15%にあたる462万人(軽度認知症の予備軍約400万人・2012年時点・2013/06/04新聞)
次に具体的な話に入りました。

①緑黄色野菜・果物を食べる(抗酸化作用のあるビタミンは脳の老化を防ぐ)1、ビタミンE、2、ビタミンC、3、ベーターカロチンの食材をあげました。

②魚を食べる(DHAやEPAの脳の神経伝達よくし、脳の血流よくする)

③赤ワイン・チョコレートのポリフェノールは抗酸化力が強い(具体的な料理として味噌汁(日本では)・スープ・地中海料理(オリーブオイル)など①~③の食材を使うと認知症に効果があるといわれている。

④有酸素運動をする1.前頭前野や海馬の血流や代謝をよくする2.高血圧・高血糖・コレステロールのレベルを下げる3.脳細胞の新生が促進される4.脳内のベーターアミロイド(アルツハイマーの元)の量を少なくする(ウォーキング・エアロビ・水泳・サイクリングなど継続・体と頭を使う)

⑤声出しで体と脳を使い、声帯萎縮・誤嚥予防と脳活性(手・腕・顔筋・首・舌の体操をし体をほぐし、滑舌と早口言葉を皆で声を出しました。又、顎を使い腹筋・横隔膜を使って、歌での回想法、イギリス民謡の「埴生の宿」を私のハーモニカ伴奏で歌いました。

⑥よく噛む(顎を動かし脳活性・唾液もよく出て、曻地三郎氏、(106歳・現役)幼いときから母に言われ続け守り30噛み継続。

⑦腹八分(食べ過ぎないこと・よく噛めば満腹中枢が働き、少食ですむ・過食は老化を促進、脳に悪影響

⑧水分不足に注意(脱水でも認知症の可能性あり・熱中症にも注意)

⑨血管と足の老化を防ぐ・歩くことは認知症を防ぐ)

⑩人とのよい関係を持つ(参加型コミュニケーションで人と一緒に楽しむ事が大切・座持ちよく、社交性を持ち、前向きな言葉・励ましの言葉をどんどん発信していく。批判的な言葉・言葉の言い方使い方に注意が必要)。

⑪新しいことに挑戦(マンネリ化を打破・保守的は成長を止める・ときめきは脳の神経細胞を5倍生成。脳は普段やってないことや色々な使い方をした方が刺激し萎縮を遅らせる)

⑫生きがいを持つ(明確な目標を持ち、年齢にとらわれず、リスクを恐れず生涯現役の気迫で生きる)三浦雄一郎氏の80歳世界最高齢でエベレスト登頂例を話しました。三浦氏の前頭前野の萎縮が15歳も若いとの事。正に老いてこそ挑め・心のあり方が老化・認知症をも防ぐのではないかと思いました。

しかし、これら全てを実行する事は大変だと思います。各々で続けられそうな事を選び、継続する事が一番大切になります。
皆様、有難うございました。