講演者:南野 和治 会員
3月19日、中央ふれあい館ホールで話をしました。早春の候とはいえ、まだ肌寒い午前中、熱心な受講者を前に講演できる事、本当にうれしく思いました。先ず、冒頭で、私の知人等で老化が著しい者と、逆に歳を感じさせないで元気に活躍している人の現況を話し、特に元気な人たちのその源は何であるのかを皆さんにお話ししたいということから講演を始めました。そして、定年後現役リタイアした後のシニアの時代が人生の黄金時期であること。そしてこの時期を元気で長生きし、生きがいのある人生を送ることができた人が真の理想の人生を過ごしたと言えることを提示しました。 しかしこの理想の人生を送るシニアを阻むものとして、病気、特にがんと、認知症の恐さを認識すること。
全国の認知症の高齢者が550万人に達すると言う認知症に焦点を当て、認知症を防ぐ生活実践について話。そして、二つ目として、健康寿命をのばす生き方が即元気をつくることに着目し、その具体的な生活習慣を紹介、最後に、元気の要因の大きなものとして生きがいのある過ごし方をあげ、以上の三つの事を踏まえて話をしました。
先ず、認知症のボケともの忘れとの違いを事例をもとに説明をしました。
そして、受講者の皆さんに配布した性格テストをやってもらい、その後で回答し、解説を加えました。更に、認知症になりやすい性格と、なりにくい性格の主なものを知らせると同時に、認知症になりにくい職業等をあげ、その共通点を説明。そして、大切な事として、日常のライフスタイルを少し変える、意識して毎日の生活の中に七つの項目を実践することで認知症から身を守ることが出来るとして七項目それぞれの具体的な生活の事例をあげ、実践することを話しました。
そこで、まとめと気分転換も兼ねて、皆さんの手元にお渡しした、替え歌の、「ボケます小唄」と、「ボケない小唄」を皆さんと歌いました。
後半は、元気な体を維持すること、イコール、健康寿命をのばす生き方として、しっかり睡眠をとる。よい水を飲む。抗酸化栄養素を中心とした食事をとるなど、六つの上手な生活の重要性を具体的な事例をもとに話しました。
ここで、リラックスを兼ねて、座って出来る生活体操を紹介、皆さんと一緒に行いました。
最後に元気であり続けることの大切なものとして生きがいのある生活、生き方は不可欠な条件であることを強調し次の事を示しました。、
「あ」――新しい事への挑戦、好奇心を持つこと
「い」――今を生きる。今が大事。
「う」――運動、歩くこと、足腰を使う、
「え」――笑顔、ユーモアセンスが大事
「お」――思いやり、奉仕の精神を持とう。
上記の生き方について歴史上の人物の生き様を紹介しながら、いかに健康、長寿をもたらす重要なものであるかを力説しました。
テーマである“元気だね”と言われる人になるための参考となる話であったと受講者の皆さんに感じてもらえば誠にありがたい気持ちです。今回も、健康管理士会員の応援を頂きありがとうございました。