講演者:田村 欣也 会員

普段の生活で困るのは歩けなること、そして一番いやなのは寝たきりになることです。寝たきりになる原因は①脳卒中②認知症③転倒・骨折です。 食事や運動など生活習慣を気をつければ予防できます。食事の目安が来年4月から、カロリーからBMIに代わるそうです。身長が基準になると言う事です。標準体重の上限はBMIが25未満で年代によって変わらないものの、下限は70歳以上なら21・5です。つまり歳をとったら、太りすぎは良くないが余り痩せない方が良いという事です。

健康管理士
長生きの秘訣は転んで骨折しない事。家の中でも転倒・骨折の危険があります。畳や台所で滑ったり、段差や部屋の荷物などに躓いたり、階段の最後の段を踏みはずしたりして転んで骨折をする例が多いのです。自分が思っている以上に、運動機能やバランス感覚が衰えているのですが、本人は気がつかないのです。ぬかづけに気をつけて下さい。「ぬ」は濡れたところ、「か」は階段、「づけ」は片づけるです。階段に手すりをつけたり、蛍光シールを張ったりしても、ちゃんと片付けをしないと家の中での転倒・骨折はなくなりません。①躓く②階段を上るのに手すりが必要③青信号で横断歩道を渡りきれない④片足立ちで靴下をはけない⑤1キロ続けて歩けない⑥2キロの買い物を持って帰るのが困難。心当たりがある方は転倒に気をつけてください。転倒・骨折を予防するには普段の生活で、歩いて、バスに乗って、電車に乗ってお出かけすることを心がけて下さい。
歩くことを習慣にしてください。そのためにはまず正しい姿勢で立ちます。頭のてっぺんが糸でつるされているような感じで背筋を伸ばし、両足の親指の付け根で体重を支える感じで立ちます。しかし歩きだすとつい猫背になりますので気をつけましょう。できれば、ややスピードをあげて歩いて下さい。
転倒・骨折を防ぐためには、太ももを鍛えることとバランス機能を向上させる運動が大切です。できるだけ習慣づけて実行してください。
骨粗鬆症に気をつけましょう。女性は65歳以上の方の半分が該当します。転んで太ももの付け根を骨折しますと、寝たきりになる危険が大きいのです。症状を進めないためにも、今以上に痩せない事や30分は屋外で活動することを心がけてください。カルシュウムを含む食事をしっかり取り低栄養にならないようにして下さい。また、必ずしも直射日光でなくて良いですから,陽を浴びて下さい。
骨折でなくとも、腰痛や変形性膝関節症も寝たきりの原因になりますから注意してください。症状が重い場合は無理はいけませんが、あまり大事にしすぎると、帰って治りが悪くなりますから、休みながらでも歩くことをお勧めします。