講演者:上原 道康  会員

9月3日、西老人会で講演をしました。本来なら田卷会員の予定でした。パワーポイントを屈指し、なおかつ話術も素晴らしい田卷会員の代わりということは大きな精神的負担でした。加えて7月には古唱会で講演させてもらっております。古唱会と西老人会の参加者はダブっている方が多いということで頭を抱えました。「あっ、その話は7月に聞いている」と言われたらどうしよう、と考え、レジュメが出来上がったのは当日の朝でした。(かと言って徹夜でやったというわけではありませんが・・・)
今回のテーマは、「食生活と健康管理、食事時の会話として」で、目的はせめて土曜日、日曜日の夕飯時ぐらいはTVを消して会話しながら食事を楽しんでください、ということで冒頭にそう言いました。

レジュメは3項目にしました。
①9月3日は何の日?
②「おはぎ」と「ぼたもち」・・「夜船」と「北窓」
③百寿者の特徴は・・・です。

持ち時間は75分ですので1項につき25分話すことを決め、その間息抜きにどんな話題を聞いていただこうかということを考えてみました。その結果、古唱会で話したこととダブルことなく話せたと思っています。

①の9月3日は講演当日です。今、カレンダーには1年365日、毎日が何の記念日か書いてあるものがあります。9月3日はクエン酸の日です。そこでクエン酸の多い食品について話し、さらに清掃にも使えることなどを聞いてもらいました。

②の「おはぎ・ぼたもち・・・」に関しては、呼び名が違う理由や、なぜあずきを使うのかなど説明しました。会場から「あぅ、そうだったんだ」という頷きの顔が沢山見えました。このぶんだと秋分の日の「おはぎ」が話題となってくれるのではないでしょうか。さらに今年は9月8日が十五夜ですが、十五夜と満月には少しズレがあることも話をしました。つまり十五夜≠満月ということを知っていただけたかと思います。関連して月見団子の話もしました。終わってから「おはぎは粒あんでボタ餅がこしあんの理由を初めて知りました」という感想を言ってきた方がいました。これも家族の団欒時に話題としていただけると思います。

お月見 十五夜 健康

③の百寿者の特徴については、健康長寿のためにはどういう食事内容が良いか、またご飯と納豆などに代表される和食の特徴とはどんなものかについて説明。少しでも多くの方が、食事の大切さについて考えていただければと思います。
百寿者は無病息災ではなく、高血圧を始め慢性疾患を持っている人が多いこと、中には6つも慢性疾患のある人もいます。

「無病息災でなく六病(むびょう)息災」でも長生きできますよ、と話しました。遺伝的疾病、例えばガン系だからといって悲観することはない。遺伝よりも生活習慣の方が大きな影響を与える。がんの発生を90歳以降にすればいいのだからという話で結びました。