講演者:斉藤 常夫 会員

4月19日、テーマ「免疫力アップで心身の健康づくり」の講演を致しました。

まず、健康の全体的な側面として、万人の共通した念願であります“健康長寿”について重要点を上げ、その意識を前提に免疫力の重要性を説明しました。

人間は本来、ホメオスタシス(生体恒常性)により、簡単に病気にならない機能を有していること。さらに自律神経と内分泌、免疫とのメカニズムをわかりやすく説明しました。そのうえで、免疫細胞の種類、それぞれの機能を、図示して説明しました。

自然免疫と獲得免疫…マクロファージ、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)、B細胞、ヘルパーT細胞などの連携とバランスの大切さ。そして樹状細胞が全体の指揮を執っていることなどを自律神経のコントロールの影響力(交感神経と副交感神経のバランス)につき、私たちの日常生活で十分思い出せる状況として説明しました。

T-cells attacking cancer cell  illustration of  microscopic photos

T-cells attacking cancer cell illustration of microscopic photos

特に悪い例として、睡眠不足、腸内環境の悪化、感情的になることなどを皆さんに質問するような形でお話ししました。また私の体験談で、苦労したことや、継続と習慣化の困難なことなどを取り上げました。
大切なことは、健康は実践し、習慣化しなければいけないし、自分の体は自分で判断して管理することの重要性を理解いただくように、真の適度・適量は自分で判断することが大切であることを力説しました。
生活の中に自律神経のバランスを整える習慣を取り入れることで、心身は見違えるほどいいコンディションを保つことができること。

栄養、運動、休養をベースに、発酵食品やゆっくりとした呼吸、行動、ストレス回避の重要性、心の柔軟性など良い面と悪い面を指摘し、笑いの大切さも強調しました。
公民館の方々、スローライフの鯨井会長はじめご参加いただいた会員、また、埼玉県健康管理士会の高橋会長、健康管理士会員に心からお礼申し上げます。