講演者:蓮池博子 会員

3月15日に中央ふれあい館で講演させて頂きました。前日からのニュースで雨もしくは雪、また強風も吹くとの予報でしたのでとても気になっておりましたが、ありがたい事に当日は曇り空ではありましたが穏やかな一日でした。参加者の方も大勢おいで下さり本当に感謝の思いでお話をさせて頂きました。初めての会場でしたので自己紹介からさせて頂き「食の大切さ」のお話に入りました。
 人生80年として日にちで数えると29200日その間に食べる食事の回数(産まれて1年は引きます)はというと86505回になります。その食べた食事の回数に吸った空気と飲んだ水をプラスしたものが貴方であり私であります、とお話しして私が40代の頃「貴方の子供は貴方の食べた物、吸った空気、飲んだ水で出来てるのですよ。」というお話を聞いた時に考えた事もなかったので軽いカルチャーショック!出来るものならお腹の中にもう1回押し込んでやり直したいと思った事があります。という私のエピソードを話しますと、頷いていらっしゃる方もいました。その様に何気なく食べている物でもそれで体は作られていくんですね。

 そこで皆様もご存知の事と思いますが体を構成しているものは食物の中の五(六)大栄養素です。その中味をしっかり見ていきましょうとお話しして、手造りのマグネットシートをボードに貼ってたんぱく質・脂質・糖質の熱源栄養素とビタミン・ミネラル・食物繊維の保善栄養素の必要性と現代の問題点等を一つ一つ説明していきました。
 
 50年代人生ではなく80年代人生なので低たんぱくにならないように動物性たんぱく質も年をとっても必要なだけはしっかりとっていきましょうという事と、製法や農法が変わりビタミン・ミネラルがなかなかとれない現代になりましたがなるべく旬のもの露地ものの野菜や果物を摂取して体調を整えていってほしいとお話しました。そして続けてWHOが提案している健康の三大条件(食事・運動・休息)の中にもう一つプラスしたいものがありますが何だと思いますか?と皆さんに問いかけてから排泄の大切さをいれさせて頂きました。戦後物がない時代にはどうやって食物を確保するかどうやって食べるかが大事でしたが、現代はどこに行っても食物が溢れています。時として不必要なものが体内に入ってくる時代です。だからどうやって排泄するかという事の方が健康に生きる為に大事な時代になったとも云えると思います。
 
 健康であり続ける為には口の健康も大切ですね。食物は口から入れる訳ですから…その口の働きを衰えさせない為に早口言葉や歌で口の働きを鍛える方法というのがあります。そこで最後に「大きなくりの木の下で」と「バラが咲いた」の二曲を皆で大きな口をあけて歌いました。今日の私のお話が一つでも明日の生きる糧になればと願って講演を終わらせて頂きました。

 斉藤さん、稲田さんにはよき助言を頂き本当にありがとうございました