講演者;田村欣也会員

元気で長生きするにはおいしく食べられ、歩けることが第一です。絶対に転んではいけません。ゆっくり、しっかり噛んで食べ、低栄養にならない。老化を遅らせるのです。体調がおかしかったら医師に診てもらう。悪いところがあったら「早期発見で、治療に専念」です。

唄う事で誤嚥性肺炎の予防や認知症の進行を遅らせることに効果が期待できます。

立ち上がる時はゆっくり。起立性低血圧や食事性低血圧で立ちくらみが起き、骨折したり頭を打ったりします。昨年、転落・転倒による死者は約1万人で、家の中で2685人。

百寿者は7万人。好き嫌いなく三食食べ、野菜が好き。高血圧の人が多く、女性では骨折の経験者が半数いる。肥満も痩せも少ない。糖尿病の人は6%しかいない。

誤嚥性肺炎に注意。食べ物が口に入ると気管に入らないよう蓋がされるのだが、歳をとったり早食いだと食べ物や唾が気管に入ってしまう。むせたり、せき込んだりして出せるうちは良いが、繰り返しているうちに炎症を起こす。食事中むせたりせき込んだりしたら要注意。ゆっくり食べるのが良い。カラオケは声帯を鍛え、声帯の筋肉が誤嚥防止に一役買っている。

寒くなるので、脱衣所や洗い場を温めてから入る。寒いと血圧が急上昇し、湯船につかると血圧は下がる。湯船からあがる時が最も危険。水圧がなくなり血液が下がって軽い貧血状態になるうえ片足立ちになるので湯船に沈んだりして溺死する。昨年の家の浴槽での事故死は5500人。心筋梗塞などほかの死因を合わせると年間お風呂の事故で亡くなる人は1万9000人に及ぶ。だから入る時は家の人に声をかけてからにしよう。

認知症の方には優しく接してください。多くの機能は正常な人がいます。自分のためにも連れ合いや子供にそのことを伝えておきましょう。t