講演者:田村欣也 会員

誤嚥性肺炎で昨年1年間で3万6000人がなくなっています。まっすぐの良い姿勢で、ゆっくりよく噛んで食事をしましょう。普段から声帯を鍛えておくと食べ物が気管に入ってきた時外へ出す手助けになります。おしゃべりやカラオケは誤嚥防止に効果的です。

 冬のお風呂は危険がいっぱいです。脱衣所は温めておきましょう。湯船から出る時が最も危険です。水圧がなくなるので軽い貧血状態に近くなりふらついたりします。湯船に沈んで溺死する人などで1年間で1万7000人も亡くなっています。ですから、お風呂に入る時は必ず家の人に声をかけてからにしましょう。

 認知症を治療する薬はまだありません。早く診察を受け初期のうちに治療を始めれば、進行を遅らせることができます。最初に気が付くのは本人です。おかしいと思ったら専門医に診てもらってください。
発症の原因はアミロイドβというたんぱく質が脳にたまることですが、なぜ脳にたまるかについては諸説あります。認知症の種類と人によってさまざまな症状が出ます。認知症になる危険の高い病気は糖尿病と高齢者のうつ、高血圧や虚血性心疾患、聴力の低下などです。生活習慣では運動不足と睡眠不足などです。
 認知症の予防については患者の生活の分析など様々な研究から、適切な運動とバランスの取れた食事、十分な睡眠、そして社交的であることなどがあげられます。

最後に。認知症の人は脳の働きがすべてダメになるのではなく、プライドを失っていない事。優しく接することで症状は改善することがあることをお伝えしました。