3月2日 西公民館

山下邦代 会員

健康寿命とは、日常生活に制限がなく自立して生活できる期間。介護されることなく生活できる期間でもあります。人生100年時代といいますが2019年の健康寿命は、男性が72.62才、女性が75.38才です。この期間をのばそうというお話をしました。ロコモ(ロコモティブシンドローム)という言葉をきかれたことがありますか。フレイルという言葉はご存知でしょうか。フレイルは、加齢により心身が衰えた状態です。介護になる前の状態でもあります。

1身体的フレイル、2精神的フレイル、3社会的フレイルがあります。この中の身体的フレイルがロコモにあたります。

加齢や運動不足が原因で、骨や関節・筋肉などの運動器を動かすことが難しくなり、立つ・歩くなど移動するのが困難になった状態をいいます。

病気でいえば、骨粗鬆症・変形性膝関節症・脊柱管狭窄症なども原因になります。

要介護の原因の第一位は「運動器」の障害です。筋肉は、30代頃から1年で1%、10年で10%減るといわれます。しかし、運動によって筋肉を構成している筋繊維を太くすることができます。

毎日の生活活動も大事です。掃除機がけや、買い物、階段の上り降り等。そして、筋肉や骨をつくるためにバランスのとれた栄養をとることが大切です。特に、タンパク質は不足しがちですので、三食ごとにとるようにしてください。

後半、椅子に座ってできる簡単なストレッチと筋トレ運動をしました。中高老年期の運動は、1ゆっくり、2呼吸を忘れず、3動かす箇所を意識することが大切です。

この時期、マスク生活で呼吸が浅くなりがちです。酸欠になると頭痛や、肩こりの原因になります。鼻から息を吸っておちょぼ口ではきます。運動は、カクテル運動という負荷の小さい運動でも十分に効果があります。ちょこちょこと運動したり、歩いたりすることをおすすめします。