9月13日 戸塚西公民館

     髙木 薫 会員  

朝晩と日中の温度差が激しい初秋の頃、この日も日中はかなり気温が上がりました。コロナ禍と夏の疲れで体調を崩しがちな時期でしたので、栄養バランスの良い食事作りやもう一品足したい時などに冷凍食品の活用をお勧めしました。

過去にあった”毒入り冷凍餃子事件”で冷凍食品を敬遠される方もいるかも知れませんが、正しく理解すれば大変便利な点が多い事を強調しました。

特徴として①使いたい分量だけ取り出して使える

②食材のカット、下処理などがあらかじめ施されているので短時間で調理できる

③フードロスが少ない

④製造から販売まで常に品温がマイナス18℃以下に保たれているので細菌やウイルスは増殖が難しく、保存料は使われていない

⑤賞味期限は未開封ならおおむね1年と生鮮食材よりかなり長い

⑥冷凍野菜などは旬の時期に収穫後すぐに加工されるので食材の栄養も保持されている、などがあります。

一方で①価格が割高である ②肉や魚貝類等は解凍の仕方が難しいものもある、などのマイナス面もあげられますが、

現在に至っては種類も多く、品質も向上し、使い勝手が非常に良くなっています。買い置きのきく冷凍の緑黄色野菜やタンパク質の多い肉や魚貝類を上手に利用する事は多くの時間と労力を使わなくても栄養バランスの取れた食事作りを可能にします。コロナ禍、免疫力を維持するうえでこれは大切な生活要素でしょう。

購入する時には「陳列棚の温度管理がきちんとされているか?」など、消費者目線でチェック、家庭では使いかけの冷凍食材の棚卸を定期的に行いましょう。

講演の最後は調理の一例として「冷凍ブロッコリーと冷凍シラスのチーズ焼き」の写真入りレシピを紹介し終わりました。