【腸活で若返ろう~運動と睡眠~】

12月21日 芝公民館    

髙木 薫 会員 

健康を維持するためにバランスの良い食事、適度な運動、適切な睡眠といった生活習慣が大切ですが、今回の講演では腸の機能と役割を正しく知り、運動と睡眠での腸活を生活に取り入れることを提案しました。

私達の体は目に見えないウイルスなどの外敵が入ってきた時、主に小腸の腸壁にある免疫細胞が働いて体を守っています。小腸の役割は他に食べた物の消化と栄養素の吸収です。

小腸から続く大腸は、膨大な数の腸内細菌と共生しています。腸内細菌をバランスの良い状態に保つと善玉菌が水溶性食物繊維などを餌にビタミンB群等を産生し、それらが大腸壁から吸収され、他の身体の機能も向上させるので、疲労回復、美肌などが期待できます。

又、大腸は小腸から来たものと腸内細菌や腸壁から剥がれ落ちた細胞なども一緒に混ぜながら水分を吸収して便を作ります。これも大腸の役割です。

便を作るために重要な大腸の蠕動運動は体幹の筋力が低下すると動きが鈍くなってしまいます。講演では腸を支える腸腰筋をしなやかに保つための運動法も紹介し、実際に聴講者の方々にやっていただきました。

椅子に姿勢を正して座った状態で片足10回ずつ腿を上げる体操や上体を左右にねじる動作(交互に10回ずつ)です。どちらも呼吸を止めずに行うことがポイントです。これを一日にできれば朝、昼、夕方と合計3セット程やっていただくと寒い時期も体の深部体温の低下も防ぎ内臓の機能も低下させないことに繋がります。そして睡眠中に腸は昼間より活発に活動し、細胞も新しく生まれ変わりますので夜間の睡眠もとても大切です。ご自分に合った睡眠時間を確保しましょう。若々しく健康的な生活のために腸活も取り入れてみてはいかがでしょう。