8月6日

川口市立西公民館

岡 章次 会員

世界平均気温が産業革命前の水準より1.5℃以上上昇し、温暖化が進んでいます。その影響で異常な危険な暑さが私たちの体を蝕んでいます。温暖化は二酸化炭素・メタン・フロン等が原因とされ、牛もメタンを排出していることで、様々な対策がとられています。牛の生産自体減少するということも考えられます。

現在、たんぱく質を家畜等の肉にも依存していますが、将来世界人口が増加する中、たんぱく質の供給自体が不足することも懸念され、今注目されているのが昆虫です。昆虫は約100万種います。昆虫の中から食せる昆虫を選び、人の手で飼育し利用するという将来性が期待されています。

さて、たんぱく質の供給を心配する一方、高齢者のたんぱく質摂取不足が指摘されています。たんぱく質は筋肉・血液・骨・皮膚・毛髪・爪・内臓等の材料に、更に、酵素・ホルモン・神経伝達物質・抗体などの材料にもなっており、体にとって極めて大事な栄養素で、不足することは様々な体に支障をきたし、特に筋肉の衰えに影響します。それによって、サルコペニア・ロコモ・フレイル、最後には要介護に認定される結果にもなりかねません。これは当たり前ですが、参加者誰もが、要介護状態にはなりたくありません。たんぱく質は大切です。

そして、たんぱく質は朝・昼・夕の三食なるべく均等に摂って頂くことが大切であることも強調いたしました。一度の食事で多くのたんぱく質を摂っても、それが利用されなく、逆に弊害にもなります。肝臓や腎臓にも負担になります。

必須アミノ酸バランスの良いたんぱく食材である肉・魚・卵・乳製品・大豆製品等を意識して毎食、摂り入れましょう。いつまでもお元気で過ごされることを願い、講演を終えました