埼玉県健康管理士会 会員 佐々木 育代
4月17日(火)スローライフにおいて講演をさせていただきました。
生活習慣病とは毎日の生活習慣が深く関わって発症する病気で、不適切な食生活(カロリー・食塩・飲酒・脂肪の過剰等)、運動不足、ストレス過剰、喫煙などがあります。特に過食と運動不足が重なる時、最も生活習慣病になる確率が高いので、さらに詳しく説明しました。運動をしないで過食を放置すると肥満になり、さらに放置すると高血圧・動脈硬化になりやすい。高血圧・動脈硬化は自覚症状が無い為、脳卒中・心臓病・糖尿病と命に関わるような病気に進行する危険性があります。両親がどちらかでも血圧が高いとか、健康診断の時、血圧が高い方は病院へ行きそれ以上進行しないようにしていただきたいです。
生活習慣病は肥満にならないようにダイエット(食事だけでなくウォーキングと食事ですれば健康的に痩せられる)骨粗鬆症・膝痛・腰痛は筋トレ、ストレス・認知症は脳の活性化をすれば、ある程度の予防ができます。これらに効果的なのがウオーオーキングです。ダイエット、筋トレなど生活習慣病と筋肉は深い関わりがあるので筋肉の役割について説明しました。特に体温調節について、低体温は免疫力が低下し様々な病気や感染症の原因になります。低体温の大きな原因が運動不足でウォーキングのような有酸素運動をして筋肉量を増やし体温を上げる事が大切です。
そして、私達がこれから健康長寿で寝たきりにならない為には立つ、座る、歩くと言った日常生活に必要な筋肉、遅筋(奥の深い所の筋肉)を中心に鍛えるのが大切で、この遅筋は疲れにくく、怪我がしにくい特性があります。特に腸腰筋(足の付け根)を鍛えるには平坦を歩くだけでなく、坂道、階段など膝を上げる事が必要です。そこで皆さんに足の付け根に手を置いていただき膝を上げて確認していただきました。
次に歩き方はナンバ歩き、ノルディックウォーク、1本線歩行、アクティブ美ウォーキングを説明しました。一般的な歩き方は背筋を伸ばし、膝を伸ばし、歩幅を広めに歩くと効果的です。速度は初心の方は特に自分の体力に合わせて脈拍で管理することをお勧めしました。加齢になり体力が減少する一番大きな原因は筋肉の減少ですので、健康長寿には自分に合った運動(できれば有酸素運動)を見つけて長く続けることが大切です。
最後に昇地三郎氏(105歳現役)が理想の生き方とおっしゃっているN・P・O(長生き・ぽっくり・往生)をご紹介し、苦しまないで寝たきりにならない、私もN・P・Oが理想と終わらせていただきました。