埼玉県健康管理士会 会員 松島 勇次

4月4日(水)西公民館にて健康公演を会場いっぱいの人たちに【世界遺産の食文化と健康の知恵】というテーマで行いました。

皆さんご存知と思いますが、視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚この五つの感覚を五感といいます。我が国の和食「WASHOKU」は、この五感で味わうといわれています。視覚について、和食は彩り美しく盛り付けや器にも工夫がこらされています。嗅覚は、季節の野菜の香りや山菜のかおりそして秋の新米の香りなど和食はなんでもいい香りを楽しめる。味覚については、噛むことで感触を楽しみ美味しさを感じることが出来ます。聴覚は、「コリコリ」や「バリバリ」など噛んだときの音を楽しめます。最後に触覚については、手の感触が大事で片手で茶碗を持ち片手で橋を持つバランスやおむすびや寿司など手で食べると美味しさを感じることが出来ます。

日本政府は、今年の3月に「WASHOKU(和食)」を世界の無形文化遺産にしようと国連・科学・文化機関(ユネスコ)に登録を申請しました。この度の登録のねらいは2つあり一つは、世界の人々に日本の食文化をさらに広く理解して頂く事ともう一つは、日本人自身が自国の食文化のすばらしさを再認識してもらうところにあります。

既に登録されています「食分野の無形文化遺産」は美食術の「フランス料理」とスペイン、ギリシャ、イタリア、モロッコでの魚介類、麦類、乳製品、野菜をバランスよくとり、オリーブオイルを使った健康的な食事の「地中海料理」それからトルコの結婚式や雨乞い等の儀式における「ケシケキ料理」そしてメキシコの伝統料理があります。

 これら食文化遺産に引けを取らない「WASHOKU(和食)」は、海外でも人気が高まっており、日本貿易振興機構(ジェトロ)の2010年の調査によると、米国にある和食店数は14,129軒で10年前の2倍以上に増加。フランスでは約1,000軒、英国でも500軒以上の和食店があると発表されております。また、和食を目的に訪日する観光客も多く観光局が行った調査によると訪日前に期待したことで最も多かったのは「食事」(62.5%)。滞在中に満足した食事の1位は「すし」(44%)でした。

このように世界中の人に好まれる「和食」には「一汁三菜のバランス」と「美しい盛りつけ」がヘルシー(健康的)で美味しいと評価されていると思われます。世界遺産に登録されるであろう「和食」を見直していただき皆様の健康維持に役立てて頂きたいと伝えて公演を終わりました。

皆様のご協力に感謝します。