講演者:塩沢 満子 会員

2月19日戸塚西公民館で「健康寿命をのばして、元気で長生き」の講演を行いました。
小雪が舞いとても寒い一日で、聞いてくださる方々の出足を心配しながら会場へ向いました。
昨年日本で初めて厚生労働省から発表された「健康寿命」男性=70.42歳、女性=73.62歳の話しからスタートしました。健康寿命とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のこと。
昨年同じく発表された「平均寿命」男性=79.44歳、女性=85.90歳。女性は27年間世界1位を続けていましたが、香港に1位を譲り2位になりました。

平均寿命からこの健康寿命の年数を引くと、重いか、軽いかの違いはありますが介護のお世話になる年数が出ます。男性で約9年。女性で約12年。いかに健康寿命を長くすることが自分の人生を楽しく、豊かにするか・・・健康寿命の大切さを力説しました。
健康寿命をのばすのはお医者さんでもなく、薬でもなくご自分の小さな努力を続けることが重要です。
そのためには、体の働きを知って、何をどのように食べたらいいのかを具体的な食材表を示し、その食材を数多く、少しずつ食べるよう心がけて欲しいと話しました。
そして自分で食べたものが体の中で十分働き、最後に大きな便り、小さな便りとして排泄されます。その便りをしっかり読み解き、観察していつもとは違うことがあれば、気づく大切さを持って欲しいと話しました。

ラジオ体操また体の運動器(関節・筋肉・靭帯等)は歳を重ねるごとに柔軟さは失われ、動かさないとどんどん動きにくくなります。私のお勧めは自分でも毎朝行っているラジオ体操。体の運動器がすべて動くように作られて、続けていると柔軟さも少しずつ戻ってきます。

脳も同じです。使わないでいると働きが悪くなる。使うほど元気にイキイキとします。手指を使い、大きな声を一緒に出してじゃんけんゲーム、手遊びをして会場中で笑い、楽しみました。
この寒い季節の入浴中の事故が多発しています。冬場の注意として、居間・脱衣場・風呂場の温度差を小さくするように注意を。この温度差が血圧の乱高下を招きます。湯の温度の41度以下と、半身浴(お臍の上握りこぶし1つ分の所まで)が心臓・肺に負担の掛からない、体の芯から温まる入浴法であることを伝えました。

最後には途中でもおこなった「富士の山」をみんなで歌いながら、肩たたき運動をして体をほぐし、自分で出来ることを楽しみながらやり続けて、健康寿命をのばしましょう!と話して終わりました。