講演者:上原 道康 会員

東京都江戸川区の某小学校の教職員、保護者を対象に「子どもの心と食育」というタイトルで講演をしました。話の流れの中で「手作りおやつ」についてふれ、「ポテトチップなどはたまにはお母さん手作りのものを食べさせてみてください。市販のものと比べると間違いなく手作りのものが美味しいと子供は言うことでしょう。市販のポテトチップと目隠しテストをやってみてくださいね。きっと面白い結果が出ますよ」と言って終わりました。
それから3週間ほど後に、講演の感想文を多数いただきました。学校が集めたものを予防協会が届けてくれたのですが、アンケート用紙には何人ものお母さんから(無記名ですが)手作りポテトチップの作り方を教えて欲しいというものがありました。
正直なところ「えっ!今のお母さんたちはポテトチップも作れないの?」というのが偽りのない感想でした。早速簡単なレシピを書いて予防協会に提出しました。
学校には食育担当の教諭がいるのではなかったのでしょうか。その担当教諭はどんなことを教えているのでしょうか。あいも変わらず、給食の時間に「この野菜は○◎さんというお百姓さんが作ったものです。この野菜にはこんな栄養素があり体にはこのように役立つのです」なんてやっているのでしょうか。だとしたら食育教諭を設ける必要はなかったのではないでしょうか。いろいろなことを考えながら、健康管理士としてもっと身近にやるべきことがたくさんあるなぁと思っています。
 新しい年が、健康管理士としてますます活動の輪が広がっていくよう、会員各位と熱い議論を持ちたいと思います。2014年もよろしくお願いします!