講演者:蓮池博子 会員

8月15日古唱会で講演させて頂ました。お盆の中日にもかかわらず40名近い方々が出席してくださいました。健康で生きるために一番大切な基本となる、食生活についてのお話を致しました。
人生80年と言われて久しい昨今ですが、80日を日にちで数えますと何日になるでしょうか?という皆さんへの問い掛けから始めさせて頂きました。皆さん一所懸命に考えて下さいました。答えは29200日です。それではこれらの日々にどれくらいの回数の食事をするのでしょうか?計算してみますと(生まれてすぐお茶碗やお箸を持って食事をする赤ん坊はいませんので1歳引きます。)79歳×365日×3回(1日)=86505回、生涯に渡ってこれだけの回数の食事をする事になります。その貴女が食べたもので貴女が出来、私が食べたもので私が出来ている訳です。それは事実ですね。
次にその食事の材料はと言う事で、五(六)大栄養素に付いて詳しくお話させて頂きました。一番大切なタンパク質には動物性と植物性があり、それぞれの働きの違いを知って頂き年齢に応じた摂取バランスの必要性をお伝え致しました。そして文字に当てはめて、頭・登・豊・喜・體(体)大事なところには全て植物性のタンパク質が必要である事や、脂肪・糖質・ビタミン・ミネラル・食物繊維に付いてもご説明させて頂きました。
そして日本食の素晴らしさを『ま、ご、わ、や、さ、し、い、こ』と言うフレーズで毎日の献立に生かして欲しいと言うお話と併せて、ご飯とお味噌汁は絶妙なバランスのとれた食事である事、全て昔から我々日本人が食べ続けている食材こそが我々の健康な体を作って行く事の基本になる事をお話致しました。Food pyramid healthy eating infographic
同時にWHOが健康になる事の三大条件(食事・運動・休息)を提唱している大切さを知って頂いた上で、健康のダイアモンドと名付けもうひとつ排泄の大切さを加えお話させて頂きました。自動車がガソリンで走りますように、人間は食物からとった栄養で走って(生きて)おりますが、排泄をしてはじめて栄養がとれたと言う事になります。
最後に皆様におみやげ(?)と言う事で嗜好品に付いてのお話をさせて頂きました。嗜好品として思い浮かべられるのは、甘いもの、アルコール、煙草、コーヒー類等ですね。嗜好品を辞書で引くと『栄養にならないもの、またはたしなみ』と書いてあります。文字を分解すると『日々、口にすると老化する事を好む食品である』となります。これは即ち、早く酸化・老化・ガン化する食物であると言う事です。やはりこれら嗜好品はたしなむ程度にしておきましょう、と言う事でお話を終わりにさせて頂きました。
はじめての講演でしたが、皆様の優しい眼差しにとても安心して、ゆったりとした気分で話し終える事が出来ました事を心より感謝致しております。私の話が皆様の明日への健康にひとつでもお役に立てれば幸せに存じます。ありがとうございました。