講演者:本間 香 会員
1月14日(木)、新郷公民館での講演を終えました。
現在、要介護の原因は脳血管疾患を除くと、老化による衰弱、骨・関節疾患、認知症など、加齢による機能低下からおこるもので占められているといえます。
私達はいつまでも、自分の口で美味しく食べ続け、自分の足で立って移動し、考えたり、感動したりする生活をし続けたいと願っています。
今日はそのための大切な機能、「口」、「骨」、「脳」の3つがテーマです。
が、込み入った座学、耳学は半分ぐらいにして、持ち時間の半分は、3つの機能の低下を予防するためのトレーニングを一緒に行いたいと思います。声をしっかり出し、カラダを動かして身も心もポカポカにして持ち帰り、毎日の習慣にしてください。
●「口」は、命をつなぐ食生活の入り口と、人とのコミュニケーションをする2つの大きな役割があります。中でも「噛む力」は全身の健康に大きく影響します。また唾液力、舌筋、滑舌、口輪筋などが衰えると食生活や会話の質が低下し、やがては全身の衰弱にもつながります。
●「骨」は、私達のカラダを支える“屋台骨”です。長い人生を文句もいわず支え続けていますが50歳前後から骨量が減り始めます。(そのメカニズムを説明) 骨は“沈黙の骨”とも言われ、我慢強く自覚症状が出ませんが、70歳を過ぎたらほとんどの人が骨折危険区域に入っていると思ってください。また、筋肉、関節などの疾患と合わせるとロコモの対象者でもあります。
骨の健康を守るには ・定期的に骨密度測定をして自分の骨の量を把握しましょう。
同年齢を100として、80㌫以下は骨粗しょう症の危険区域です。 ・食生活では、カルシュゥム、タンパク質、ビタミンD,Kをしっかり摂取しましよう。(資料で詳しく説明)
・有酸素運動を、特に筋力をつけることが転倒・骨折を防ぐ大事な手段です。
・身長が(2~4cm)縮んできたり、背骨が曲がっている人は骨質の低下が心配されますので早目に専門医の受診をお勧めします。
●「脳」の認知機能の低下は、早めにチェックして対処することが大事です。認知機能を維持するトレーニングはいろいろありますが、今日は音読と脳トレ運動を紹介したいと思います。
さあ!ではここからは実践です。
まず、水を一口飲んで唾液の分泌運動開始。
続いて舌筋トレーニング。~だれの舌が一番長いかな~。つづいて滑舌運動では「ありさんあつまれアエイウエオア・・・」をだんだん早く3回。 大事な人をイメージし、心に響く音読が終わったあとは、リズムに乗って転倒予防と筋力アップ運動です。骨盤をユルユルにして、腹筋とスクワットも・・・。
最後の脳トレ運動で、会場が大いに盛り上がったところで、〆は「花は咲く」の曲を、静かに歌って終りとしました。
参加してくださった方々、大変お疲れ様でした。また、6名の健康管理士の皆さんの応援に心からお礼を申し上げます。