講演者:重田健一 会員

当日は降雪の後でかなり冷え込みましたが16名の皆さんに来館頂きました。野菜、果物に興味があり、昨年西公民館で講座を開催した時に来館された方も数名いらっしゃり、講座休憩時、終了時に質問もあり、関心の高さを感じました。今回の講座の構成は以下のとおりです。

世界中の研究機関が野菜、果物の摂取量の多さが生活習慣病の発症リスクが少ない事に関連があるという報告をされています。我が国でも健康日本21(2次)の中で野菜、果物に含まれるビタミン、ミネラル、機能性成分等が生活習慣病に効果が期待されることから一日あたりの野菜摂取目標量(350g以上)を奨励しています。

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本日はその野菜、果物の大切さ、良さ、魅力を再認識し、日常生活に活かしてもらう為の講座として冬、春野菜、果物の色々な情報を
1)野菜、果物の歴史
2)我が国で人気ランキング1位の果物の話
3)一日あたりの野菜、果物の摂取目標量と現状の年代別摂取量について(出典・国民健康栄養調査結果資料・厚生労働省・平成25年度)
4)野菜、果物のパワーと期待される健康効果について
5)野菜品目別食物繊維の含有量、ホウレンソウの月別栄養素の違いについて等
6)我が国の野菜の品目別消費量とベスト3の紹介とその健康効果について
7)野菜、果物の面白い知識20
8)まとめ
 のストーリーで聴講者の皆さん参加で楽しく進めさせて頂きました。

◎旬の野菜、果物が栄養素豊富で美味しい理由
今回の講座では冬、春編という事で冬、春の野菜、果物をたくさん紹介しました。我が国は春、夏、秋、冬の四季があり、四季折々の野菜はそれぞれの特徴があり、季節にあった役割、効果で私達の健康を守り、元気な身体にしてくれます。
冬の野菜は身体を温める効果や風邪等を予防する効果があります。また、新陳代謝も夏程活発でない為、豊富な食物繊維の野菜も多く、「冬の肥満」解消にも役立っています。
春の野菜は新芽が特徴です。特に春の季節の変わり目には体調の変化やストレスを感じやすく、ミネラル、新芽に含まれる苦味成分には解毒効果があり、冬の間に蓄積された脂肪や毒素を排出してくれます。このように四季のそれぞれの季節が私たちと繋がり、その時に身体が必要な野菜、果物を与えてくれます。できるだけ旬の野菜を摂取することが大切です。

◎野菜の5つパワーと健康効果とは
1)たっぷり食べて低カロリー=>ダイエット効果
2)ビタミン、ミネラルが豊富=>美容効果
3)しっかり咀嚼(そしゃく)する必要=>肥満防止
4)機能性成分が豊富=>抗酸化作用
5)食物繊維が豊富=>コレステロール抑制効果他

このように野菜、果物は様々な生活習慣病の一次予防が期待できる食物ですが薬のような治療効果は期待できません。野菜、果物摂取と共にバランスの取れた食生活と適度な運動も心がけ健康的な毎日を送って頂くことが健康管理士会の願いです。