講演者:田巻昌良 会員


11月2日(水)川口市西公民館の「若返り健康教室」で西老人会の皆様に向けて講演させていただきました。
私自身もかかりつけの歯医者さんで5か月に1回程度歯科検診を受けています。結果報告の説明を受ける時特に気になる<磨き残しの割合>についての説明を良く聞くようにしています。最近の受診は今年の9月初めでその時の磨き残しの割合は2%という結果でした。コメントとして[いつもキレイに磨けています。お口の中をキレイに保つことで全身疾患の予防にもつながります]と記載されていました。このことの説明を良く聞く理由として、自分の口のケアがどの程度行われているのか、やり方に間違いはないのか、について良く知り、毎日のケアに生かそうと考えていることからなのです。

今年度、28年度の講演の主たるテーマに選んだ理由は当に私の歯科検診のコメント記載にある『お口の中をキレイに保つことで全身疾患の予防にもつながる』と云うことを理解していただきたかったからなのです。高齢者が肉体の衰え、筋肉の衰えを予防するため様々な運動を行うと同じように、生きがいを見つけ自身の自立を維持し、積極的に社会参加することはとても大切で且つ有意義なことでもあります。積極的に社会参加し、継続するためには肉体・精神とも健康でなければなりません。また、その活動に於いては活発なディスカッションも必須となります。「歯と口」の手入れを正しく行うことは社会参加するにあたって自信が持てると
ともに、全身の健康維持にも大いに効果があると云うことを幾つかの例を挙げながらお話しました。

先ず最初に、「食事が及ぼす脳への影響」として、脳が元気であるためにはどのような食事が必要で、どのような生活習慣が良いのかについて簡単に説明しました。体に栄養を補給するためには食べ物を口から、歯で良く噛んで摂り入れることが基本で、そのためには「歯と口」の健康がとても大切、ということを強調しました。

次に訴えたことは「口腔ケアのすすめ」で、以下5項目について詳しく解説しました。
・口のはたらき
・口の手入れを放っておくと
・歯周病と病気
・口腔ケアの効果
・唾液のはたらき
特に口の手入れを放っておくと口の寝たきり予備軍となりそのことが進むと日常生活の質(QOL)も低下することを強調しました。
最後に、「8020運動」の意義、歯の寿命、歯の寿命を延ばすための日常生活、家庭で行う虫歯・歯周病予防について歯形の模型、歯ブラシ、歯間ブラシ、タフトブラシを使って説明し、私の経験と併せ紹介しました。
私達が健康を維持するため健康診断や人間ドックを受け“体の健康”をチェックすると同じように『健康への投資に歯も忘れないでください』とお願いしました。一人でも多くの方にここで紹介したことを実行して戴きたいと願い終わりにしました。