講演者:上原道康 会員


梅雨入り宣言がありましたが幸いにも雨のない6月8日、新郷公民館で1時間45分の講演をしました。テーマは「高齢者と食事と健康」、サブタイトルは「食事を楽しもう!」レジュメは①ご飯と冷ややっこの時、冷やっこにはどれを選びますか?ネギ ショウガ カツオ節?②あなたの健康には「腹八分」が大切ですか? 大切です 大切とは思わない③ウナギの旬は 春 夏 秋 冬 です。冒頭で、食事時にはテレビを消して、会話を楽しみながら食べましょう。そのための話題となりそうなことをお話ししますと語り始めました。

初めの①に関してはご飯の中のアミノ酸の少ないリジンが大豆に多いこと。しかし大豆にはメチオニンが少なく、カツオ節にはメチオニンが多いことを説明。

次の②に関しては「腹八分」という説が生まれた時代背景を説明。飽食の時代となった現在では、メタボ対策の健康法としては良いかもしれないが、高齢者にとって重要なことは、低栄養ということであることを忘れてはいけないと進めました。

最後の③については、土用の丑の日になぜウナギを食べるようになったかについて話をしました。ウナギの旬は冬で、養鰻技術のなかった江戸時代の夏場のウナギはやせこけて決して美味しいものではなかった。商売上がったり状態のウナギ屋の店主が、平賀源内という当時のトップクラスの学者に相談の結果、今でいうポップとして「土用丑の日にウナギを食べて夏を乗り切ろう」とやったところ客が増えたという話を披露。またなぜウナギの刺し身はないのですか?(実際には浜松市のウナギ店、数店がウナギの刺し身を出しています)とか、ウナギと梅干は食べ合わせが悪いという説の解釈の仕方など食卓の話題となることを話しました。

時節柄熱中症についても触れました。資料として配布したのは、先日例会で配布しました「熱中症のウソ・ホント!あなたの理解度をその場でチェック」という10項目の質問。1項目ごとを説明しました。特に冷水とぬるま湯の特徴については例を挙げながら時間をかけて説明しました。

若木、稲田両会員の動員に関するご尽力もあって新たな参加者も増えたとのこと。
この講演会に誘い合って来月以降もお越しください、という言葉で結びとしました。