講師 斉藤常夫会員

10月4日 西公民館で講演をさせていただきました。
まず、初めに<感動の人生学>の朗読を致しました。心を込めた世話で「いのち」は生きる
彼の畑では、キュウリやナスなどを大量に栽培して市場へ出荷している。彼は、温室栽培はやらない。それぞれの季節に合わせたものを作る。彼の出荷した野菜は、味も形も一番良くて、評判が良いそうである。理由を聞いてみた。彼は、キュウリやナスに毎日決まって4時に水をやるのだそうだ。その時、彼は、野菜たちに向かって「やあ、今日は一日暑い思いをさせて悪かったな。今、水をやるからな」と大声で話しかけるのだという。すると、水をかぶったキュウリやナスは、頭をしゃんと上げて、「いいえ、どうしまして、お蔭で助かりました」と、本当に答えているように見える、というのです。……  

              
・人間の欲望には限界がない。どんな状況にあっても、いつも不満がつきまとう。幸福とは、人それぞれの考え方によって違ってくる。ささやかな世界の中にも常に満足感を持つ人は、満ち足りた人生が送れます。“ありがとうございます”この言葉を人に対して多く言える人は、人からの信頼も厚く、自分をも律することができる人です。  
           
・両親や家族の人達が、お互いを信頼し合い、励まし合い、支え合っている家庭には、豊かな心を持った子供が育ちます。両親がいがみ合い、家族が隠し事をしたり、ぎすぎすした関係にあると、子供の心は満たされない、不満の心でいっぱいになります。

・自律神経は体のライフライン(血流を)を支配している。自律神経のバランスを精神状態で表すと、交感神経は「緊張・興奮」、副交感神経は「余裕・安心」ということができます。心身の不調はすべて自律神経のバランスの乱れが原因。
交感神経と副交感神経の理想のバランスは1対1です。副交感神経が極端に高くて、交感神経が低い場合は、うつ病の傾向にあるといえます。
自律神経は内分泌、免疫と相互に関係しあっていますので、考え方が大きく健康に影響します。現代は、多くの人が交感神経が高く、副交感神経が低い状況にあるといわれています。
 心の持ち方で免疫を変えることができるのです。例えば、心の動きと感情の変化で見ますと、  悲しい⇒アドレナリン・ノルアドレナリン⇒NK細胞の活性化が低下⇒免疫力の低下。
 楽しい⇒ドーパミン、βエンドルフィン⇒NK細胞の活性化上昇⇒免疫力の上昇。
笑顔は免疫力を高める。さらに、ゆっくり考え、ゆっくり行動するなどゆっくりした人生を送ると副交感神経は上がり、自律神経が整うので日常生活をできるだけ「ゆっくり」を意識するようにしてほしい。

・アンチエイジング「高加齢医学」では、適度な運動と栄養、コミュニケーションなど色んな会に参加することをたいせつにすることを強調しました。また趣味を大事にし「学ぶ心に老いはなし」「足ることを知る者は富めり」「今が一番若い」などこれから多くのことを学んで頂きたいと申し上げました。